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お客様インタビュー

ozieではクールビズを導入している企業で働く方が、実際にどのようにクールビズを実践されているのかお伺いしたく、当店で2012年、ビズポロをお買い上げいただいたお客様にインタビューをさせていただきました。

インタビュアー:柳田敏正、山本綾子(ozie)

部門長クラス以上は、まだまだジャケット着用

永瀬様インタビュー風景
柳田インタビュー風景
柳田:
クールビズは2005年から始まったのですが、2008年頃の中だるみの時期を経て、去年の震災の影響でクローズアップされました。お勤め先ではいつ頃から開始されましたか。
永瀬様:
2005年からやっています。建築業ということでどちらかというと官業に近く、国の制度の変化には敏感な風土があります。社内規約もできましたし、社内向けのポスターやお客様向けの掲示物などすぐに制作していました。最初のうちは皆慣れなくて、ネクタイをとっただけといった感じでした。年々、色柄を着るようになったり、変わってきてはいます。
柳田:
規約があるのですか。そこではどのようなことが決められているのでしょうか。
永瀬様:
短パンとジーンズは、着てはいけないと決まっています。女性だとミュールとか素足とか。あとは、こういう時にはクールビズでなくて、きちんとした格好をしなさいね。ということが書いてあります。こちらは制度がはじまった時にできて、それ以降はあまり変わってはいません。時期だけが毎年決定されます。時期はだいたい6月〜9月ですが、年々延長していて、今年は5月の連休明けから10月いっぱいまでとなっています。
柳田:
年々節電が叫ばれていますし、暑くなっていますしね。
実際の実施状況はいかがですか?
永瀬様:
自分たちの職場では多いところでひとフロアで300人近くいます。社内には営業系と、技術・設計系の人間がいて、どちらかといえば技術・設計系の方がくだけた恰好をしています。営業系はお客様の前に出ていた人間が多いので、慣れない部分があるようです。
柳田:
昨年の震災以降で、クールビズはだいぶ浸透してきた方だとは思うのですが、やはりまだまだ進んではいないのでしょうか。
永瀬様:
社内ではだいたい7〜8割くらいの人がボタンダウンなどクールビズのシャツを意識して着ているという感じです。ただ色物を着る人は少なくて目立ちます。それでも数年前に比べれば段々ひろまってきていますね。
一方で、上の立場に行けばいくほど従前のスタイルを変えないという人が多いです。もちろん立場もあってだと思いますが。たとえば部門長クラスだったら自分のような恰好は絶対にしないですし、スーツスタイルでネクタイを外すだけで、ジャケットは基本的に常備しています。
柳田:
昔からの習慣も身についていてやめられないのでしょうね。
永瀬様:
さらに上の経営層も基本そういうスタイルなので、その層とよく接する部門長も自分だけそういう恰好はできないので、変えないというのもあると思います。習慣というよりも、立場なりの礼節と捉えているのだと思います。
柳田:
そうすると、クールビズに関する社内規定があるというのは、崩していいという範囲が決まっているだけで、崩さなければいけないという規定ではないのですね。
永瀬様:
確かに「必ず脱げ」とは書いていませんね。(笑)
柳田:
もしかすると、ほかの企業さんでも、このようなルールの定め方のところが多いのかもしれませんね。

紺色ビズポロは最初、社内ですさまじい目で見られました

永瀬様ビズポロスタイル
永瀬様インタビュー風景
柳田:
クールビズ実施期間、会社に行かれる時の恰好は、今日のような恰好ですか。
永瀬様:
そうですね。まさにこのようなスタイルが多いです。
柳田:
クールビズが終わると、普通のスーツスタイルに戻られるのですか。
永瀬様:
はい。ネクタイ着用になります。
柳田:
永瀬さんくらいスマートにクールビズをされていたら、職場の雰囲気も変わるのかなと思いますが。
永瀬様:
去年くらいからこういった紺色を着始めたのですが、その時はまだほかに誰もいませんでした。最初に着て行ったときは社内からすさまじい目でみられました。
柳田:
やっぱりそうなんですか?!
永瀬様:
そうなんですよ。「ポロシャツだろ?」「色いいの?」みたいな。直属の上司とかも目を合わせない感じですよね。でも、トイレで会った人に「いいじゃんそれ」ってこっそり褒められたりしました。だんだん今年から社内でも若い人が何人か色物を着はじめました。
柳田:
永瀬さんはイノベーターなんですね。
永瀬様:
そういった意識はありませんが、社内規定を確認して、できる範囲を確認して、規定に反しない範囲で試してみようとは思っています。ルールを逸脱することは、あってならないとも思いますので。
山本:
すごいですね。でもだんだんと追随者も増えてきたとのことですし。
永瀬様:
今年から、自分以外にも色物を着る人も増えてきたのですが、どうしても目立つのでかぶらないようにと暗黙のローテンションが生まれたりしました。今日はあの人が紺色を着てきそうだからやめようかなとか。(笑)
柳田:
おもしろいですね。ローテーションが大変になるかもしれませんが、今後も社内で色物を着られる方が増えていって欲しいですね。

若い世代を幻滅させたくない。という気持ちがあります

インタビュー風景
山本インタビュー風景
柳田:
僕は涼しい恰好をして仕事をする方が絶対に能率が上がると思って、ビスポロ作りに取り組んでいるのですが、どうせそのような恰好をするのならファッショナブルで楽しんでやってもらいたいと思っています。
でも永瀬さんのような意気込みでクールビズに取り組んでらっしゃる方は少ないでしょうね。逆にそういう方が増えてくださると大変ありがたいです。最初のご苦労はあったと思いますが。なぜそこまでして取り組まれているのでしょうか。
永瀬様:
どちらかといえば古い体質の業界なので、外部の、例えば新しい業界の人たちと接するうちに、自分の会社の保守的な部分が目に付いたというのがあります。スタイリッシュなスタイルをしている人たちがコーディネートを楽しんでいて、なんだか輝いて見えたんですね。そういう部分をうらやましいなと思ったり、そうじゃないといけないよなと思ったり。社内の年齢構成も年々変わってきまして、僕らは30代後半なのですが年下の若い世代が増えてきました。そんな中で、彼らが「スタイリッシュな格好をしてはいけない会社なのか」と思って幻滅してしまうのでないかな?という心配もあって取り組んでいるという面もあります。例えば40代の先輩方も、バブルの頃はしたい恰好をして楽しんでいたのでしょうし、今は今なりのスタイルで、いきいきと仕事をした方がモチベーションも上がると思います。
柳田:
なるほど。
永瀬様:
僕らも現場の営業から本社勤務になった時に、そう感じるところがありました。都会のど真ん中で、クリエイティブな仕事をしている人たちでも、営業の時とあまり変わらない服装なんだなと。もちろん恰好だけではないんですけれど、でもそう見えるのも損だと思いました。採用活動では、学生からの目というのもありますし。そういう思いもあります。
柳田:
そういう考えは全く及びつかなかったです。でもおっしゃる通りですね。若い人からすると恰好がいい方がいいでしょうし。もちろん仕事の内容がともなっていないとだめなんでしょうけれど。仕事ができてスタイリッシュなファッションの方が魅力ある職場に見えますものね。
永瀬様:
はい。なので私自身もそれなりの覚悟を持ってやっています。これで仕事の評価が低いとただのうつけになってしまうので。そういうプレッシャーはあります。でもそれが逆に張り合いとなってモチベーションにもなっています。
山本:
女性からの反応はいかがですか?
永瀬様:
「もっとやって欲しい」という意見が圧倒的に多いです。
これを着て行くと「また今日もポロシャツですね」なんてからかわれたりしますが。
山本:
プルオーバーでない前開きでも、紺色はポロシャツに見えるのですね。
しかし肯定的な意見が多いようで安心しました。

社外の人も節度のあるクールビズなら全然問題ないと思います。

インタビュー風景
永瀬様インタビュー風景
山本:
永瀬さんがお仕事で接する社外の方やその反応はいかがでしょうか。打ち合わせの相手によって、服装を変えたりするのでしょうか。
永瀬様:
自分自身が現在、お客様と接する機会がないので、社外で会う人はすべて業者の人になります。自分たちがクライアント側になるので、先方に合わせるということはないですね。相手の方がきちんとした格好をされているので「こんな格好ですみません」と謝ることはあります。
柳田:
永瀬さんとお会いする方はほとんどが、かっちりとした服装をされているのですか。
永瀬様:
業種によりけりですね。制作会社さんはほとんどノーネクタイですが、広告代理店系の方は営業になるので必ずネクタイはされています。資材メーカーさんも営業さんはきちんとした格好の方が多いです。そういう方には「暑苦しい恰好ですみません」と謝られることもあります。
柳田:
逆にお客様となる永瀬さんからとって、取引先の方が節度のある恰好でクールビズをしてくるのならいいと思いますか。
永瀬様:
全然問題ないと思います。
山本:
そのような方に、自分たちとの打ち合わせ時はカジュアルな格好でいいですよ。と言ってみることはありますか。
永瀬様:
逆に負担になってしまうと思うので言いません。スタイルを変えてきてくださいというのはなかなか言いづらいです。いきなり崩してきてくださいと言われても、うちに来る時だけクールビズをしなきゃとなると向こうも困ってしまうと思います。
柳田:
社内と同じく、する、しないを強制するのではなく、しても良いし、しなくても良い、という選択の自由を浸透させたいですね。

インタビューを終えて

インタビュー風景

永瀬様にはお忙しい中、お時間いただきまして本当にありがとうございました。
楽しくお話しさせていただき、あっという間に時間が過ぎてしまいました。

私自身、ファッションとは自己表現の一つであると同時に、接する方へのおもてなし・気配りの一つであると思っています。
永瀬様はクールビズを通じて、周囲に対しても節度があり、かつ社内規定の範囲内でさまざまなコーディネイトにチャレンジすることで、仕事に関してのモチベーションUPにつなげていらっしゃいます。
またそうすることで少しでも魅力ある職場にしていきたいという思いがひしひしと伝わってきました。
永瀬様のコーディネイトの一面でozieのシャツが少しでもお役にたてばうれしいですし、そう思っていただける方がもっと増えるよう、私どもも皆さまにおいていかれないように頑張らなければと思いました。