2019.12.09 /
いいシャツ生地って丈夫でしっかりしているんですよね? 2019年秋冬版

 
お問合せでこういう声があります。
いいシャツ生地って丈夫でしっかりしてるんですよね?
今回はこの件について細かくお話してきたいと思います
 

♦動画目次

0:00 いい生地とは?番手、双糸について
02:27 オジエ的、バランスの良い生地は?
03:10 生地の強さや厚さについて
10:08 皆さんのお好みに合うシャツはどれ?
11:22 まとめ

♦いい生地とは?番手、双糸について

まず、いいシャツ生地のいいってなにかというと、「番手がいい」という言い方をするんですね。
私共のページにはシャツ生地の番手がほぼ書いてありますが
・80番手双糸
・100番手双糸
・70番手単糸
など、あとは良いもので120番手双糸もあります。
そういう風に番手を記載していますが、番手とは糸の太さのことで、 数字が高くなるほど糸が細くなるんですね。
ですので番手が高くなるほど生地が良くなるということになります。

さらに双糸とは、2本の糸より合わせて1本にすることのなんですが、丈夫だということもありますが、それ以上に肌触りが良くなる、風合いが良くなるという効果が大きいです。

ということで良い生地というと一般的には40番手単糸や50番手双糸よりは、80番手双糸、100番手双糸、120番手双糸の方が良い生地ですよということになるわけです。

オジエには販売はありませんが、300番手双糸などというものもあります。
300番手は4つ織って1本にしたりそういうのもあるんですけど、一般的には番手が高くなると糸が細くなるので、ちょっとずつ生地が薄くなります。

♦オジエ的、バランスの良い生地は?

私共ですと80番手双糸をいちばんよく使用していますが、この番手がワイシャツ生地の中ではいちばんバランスが良いかと思います。
80番手双糸は世の中一般的に見ると良い部類の生地ですが、厚さや肌触りのバランスがいちばん良いのです。

それでいてソフトで透け感も少ないです。
デイリーユースでは最適だと思います。
もちろんいい生地の中で、ですよ!

♦生地の強さや厚さについて

世の中は120番手や160番手双糸、200番手双糸なども一部流通しています。
そういう番手が高くなると値段があがります。
一般的に考えると、生地が良くなって値段があがるということは、丈夫でしっかりしているんじゃないかと言われますが、結論から言うと番手が高くて糸が細くなると弱くなります。

あと、薄い、厚いでいうと糸の本数をどれだけ使っているかというのがあります。
同じ生地の面積でどれだけ糸が入っているかを「打ち込み」と言いますが、そこでもいい生地かを見るわけですが、細番手のものは糸をいっぱい使わないと生地が薄くなるのでたくさん使いますが、糸が細い分厚みが出ません。

さらっとしていて肌触りはすごくいいですが、薄い厚いでいうとやはり少し薄さが出ます。

組織的に厚みが出たりする生地もあるため一概にすべてそうとは言いませんが、80番手双糸と160番手双糸や200番手双糸を比べてどちらがしっかりした生地かというと、80番手のほうが生地はしっかりしているんですね。
厚みも同様の考え方です。

値段が高い生地で番手が細いのが一般的ですが、生地が厚くてしっかりしているというよりは、良いもののほうが薄めになっていると考えていただくほうがいいかなと思います。

丈夫かそうでないかというと、さっきも言いましたが糸が細いです。
なので、家庭洗濯であればあまり影響はないかと思います。
160番手双糸や200番手双糸はデイリーユースでは耐えられないので、たまに着ていただくくらいでないと着用が難しいです。

クリーニングに出すとプレスが強い場合があるので、プレスの強さに耐えられる糸が切れる場合があります。
何度か出していると、
首回りやカフス部分が擦れて着れる場合があります。
細番手小野良い生地と言われるものだと一般のクリーニングコースに週一出すと襟の付け根やカフス部分が切れやすいです。
いい生地で高番手でデイリーユースで着たいということでしたら、120番手双糸がそこまでが限界かなとでお勧めしています。
それでも生地は薄くなりますが、肌触りやさらっと感は増すので非常に着心地がいいというのがいい生地なんですね。

もうひとつお伝えしておくと、いい生地は糸が細いので結構しわがつきやすいです。
洗濯後のしわがアイロンがけで取れにくいのがいい生地です。

なのでいい生地だと手入れも楽で丈夫でしっかりしててといわれる方が結構いらっしゃいますが、逆に近いのかなと。
糸が細い分生地は薄い、ただし着心地が良くてさらっとしていると。
そして、糸が細い分繊細であると。
120番手双糸くらいまではそんなに問題ないですが、それ以上はクリーニングで毎回毎週お手入れすると傷む場合があります。
それはいいコースに出せば問題ないかと思いますが。

最後に言いましたように普通の綿100で高番手で何も加工がかかっていないとシワが出やすく一度ついたシワがなかなか取れにくいと。
アイロンがけもしにくいです。
いい生地はしわを伸ばすのが結構大変だったりする事実があります。
なのでいい生地はそういうものだと思って選んでいただくのがいいかと思います。

♦皆さんのお好みに合うシャツはどれ?

何度も言いますが、今は300番手くらいまで、場合によっては400くらいまであったりして本当に見たことないですが。
シルクタッチくらいの感じになると思いますが、紙に近いかもですね。
そういうものは別にしたとして、デイリーユースで選ぶのならば120番手くらいまでにした方がいいのではないかと思います。
そこまででしたらコストパフォーマンス、バリエーション含めて私ども含め他店でもお選びいただけると思います。
いい生地というのはそういうものだとお考えいただくといいですね。。
選ぶなら120番手双糸までがバランスいいかなと。
日常的には80番手双糸くらいが透け感もなくみなさんのお好みに合うんじゃないかなと思いますね。

 

♦まとめ

ということで今回の問いに対してどっちかというと、いい生地は繊細で薄めであると。
しわもつきやすいよということで、良い生地のシャツほど実はお手入れが大変だということがおわかりいただけたかと思います。
とはいえ美しい光沢や上品かつエレガント、といった良い面もたくさんありますので、用途によって着こなしいただけたらいいのではないでしょうか。

 

♦関連商品・動画紹介

⇒ 120番手双糸以上の商品 一覧

⇒ 生地の素材について

 


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