重要！ワイシャツの首回りのサイズの選び（日米首脳会談の写真を見ながら）

2021.07.23
重要！ワイシャツの首回りのサイズの選び（日米首脳会談の写真を見ながら）

2021年1月のozieチャンネルでレギュラーカラーシャツのご紹介をしたのですが、その際に下記のような質問の投稿をいただきました。

★質問内容
「先日、菅さんとバイデンの日米首脳会談がありました。バイデンのワイシャツ姿がかっこよかったのですが、襟が高かったからですか?（2021年4月16日の日米首脳会談のことです）」

私は日米首脳会談時のスナップを見ていなかったので、探して見てみたところ、お問い合わせいただいた方がそう思えるのも無理のない写真でした。
これは衿型ではなくサイジングの問題だとパッとわかりました。

非常に分かりやすい事例でしたので、菅総理とバイデン大統領のサイジングを比較したうえで、ワイシャツの首回りのフィット感の重要性についてお話ししております。

00:00 首回りのサイズ選びについて
01:08 日米首脳会談時の菅さんとバイデンさんのスーツ姿を比較
03:58 首回りのサイズの選び方
04:45 2021年6月開催のG7の集合写真をサイズの観点から比較
07:10 まとめ

この日米首脳会談では、
菅総理はレギュラーカラー、バイデン大統領はワイドカラーを着用されてました。

以前の動画の中ではレギュラーカラーは衿が少し低めであるとお話ししました。
ワイドカラーの方が襟が少し高めです。
なので今回先ほど記載したようなこのようなご質問を頂いたのかと思います。
私もこの会談のお二人の着こなしを調べ比較してみました。

写真を見てもやはり見た目が違います。
もちろん衿型の違いもありますが・・・菅総理は首とシャツの間に隙間ができています。
対して、バイデンさんは隙間がありません。

シャツ襟の中心がくる首のポイント（位置）が菅総理は低いです。
さらに、首回りの大きいシャツをネクタイで締めあげているので、右襟と左襟の合わせが重なってしまっています。
これが見た目の違いに繋がっていると思います。

もちろん体型や着こなし、姿勢の違いというのも理由としてはありますが、
”サイズ感の違い” がお二人の格好の良さが変わった一番大きい要因かと思います。
菅総理は首回りのサイズが大きいからバイデン大統領と比較して格好良さに差が付いてしまっているという事です。

横から見た写真では、
襟の中心位置に隙間が空いているのが良く見えると思います。
なので下の方でネクタイをしている感じになっています。

菅総理さんの実際のシャツサイズは知りませんが、
写真で見る限りではサイズがあっていません。
首回りのサイズ感は好みもありますので、恐らく好んで大きめのサイズを着用されているのかと思います。

まとめますと、今回ご質問頂きました格好良さの違いは、襟の問題ではなくサイズの問題。
なので、レギュラーカラーを着用していてもサイズがあっていれば格好良くなり見栄えは変わります。
サイズがあったシャツを着用することを推奨します。

ショールームにご来店されるお客様でも、首回りがきついのが好きでないという方もいらっしゃいます。
許容範囲内であれば問題はありません。
大きめの許容範囲とは、首回りの実寸+３ｃｍです。
私の通常サイズのおススメは、実寸+２ｃｍです。

普段首回りゆったりめで着用されている方が1ｃｍ小さいものを着用するときつく感じると思います。
しかし、首回りの寸法も慣れます。
きついものを無理して着用する必要はありませんが、せっかくならスタイリッシュに着用いただいたほうが良いと思うので首回りの寸法を気にされて合ったサイズをお選びください。

「正しいサイズの測り方」というページでも首回りの寸法についてご紹介しております。
ページ下部でご紹介しておりますのでご参考ください。

2021年6月のG7の集合写真で各国代表の着こなしを比較してみます。
画像が鮮明でなく見づらいかと思いますがご容赦ください。

左から
EU理事会の常任議長(大統領)のミシェル
バイデン大統領（アメリカ）
菅総理（日本）
ジョンソン首相（イギリス）
ドラギ首相（イタリア）

一番左の方は、EU理事会の常任議長(大統領)のミシェルさん、左から2番目のバイデンさんは隙がなくスタイリッシュに着こなしています。

一番右の方はイタリアの首相ドラギさんです。イタリアといえばファッションの国ですが・・・彼も結構オーバーサイズで着用されてるんですよね～！
ワイドカラーを着用されてますが、首回りが大きいので下に下がってしまっています。

写真右側3名の方々は非常に良いお召し物を着用されていると思うのですが、結局サイズが合わないと格好良くは見えません。
ですのでサイズ感は大事です。

ネクタイのいろの合わせなど国際的な会談での着こなしを見ていると勉強になります。
今後注意深く見ていただけると参考になると思います。

・いい洋服を着ていても、サイズがあっていなければ格好良く見えない
・シャツの場合は首回りが一番重要
・シャツの首周りは実寸プラス2-3㎝がベスト。それ以上大きいと見た目がよくない。