2024.02.06
【コートの着こなし方と選び方の解説付き・完全保存版】2月のおすすめビジネスコーデ スーツ・ジャケットとコートのコーディネート

 

月に一回季節的要素を考えつつ、ozieのアイテムを使ったビジネスコーデ中心、若干カジュアルコーデを織り交ぜていくつかおすすめしていくコーナー。
今回はスーツ・ジャケットとコートのコーディネートを着こなし方と選び方の解説付きでお話いたします。

ozieではコートは販売しておりません。
ですが、秋冬にワイシャツを着用される方はスーツやジャケットを着用される方が多いと思います。
スーツ・ジャケットを着用されるということは寒くなればコートを着用されるはずです。
私は出勤の際は基本・スーツ・ジャケットスタイルなので、寒くなればビジネスシーンにフィットするコートを着用します。

私はもう20年以上も前になりますが、前職バーニーズニューヨークでスーツやコートの接客をしていたので、ビジネススタイルのコート選びは得意中の得意ですが、普通は意外と難しかったりするのではと思います。

そこで今回は、秋冬のビジネススタイルに欠かせないコートの選び方やサイジング含めて、私の私物のコートを使ったコーディネート例をいくつかご紹介いたします。

 

♦動画目次

00:00 【コートの着こなし方と選び方の解説付き・完全保存版】2月のおすすめビジネスコーデ スーツ・ジャケットとコートのコーディネート
01:04 ビジネスシーンにふさわしいコート①
03:53 ビジネスシーンにふさわしいコート②
07:12 ビジネスシーンにふさわしいコート③
07:59 ビジネスシーンにふさわしいコート④
11:20 ビジネス用コートのサイジング
14:34 ビジネスコートのコーディネート例①
15:54 【おまけ】コート着用時に個人的におすすめのマフラーの巻き方
16:32 ビジネスコートのコーディネート例②
17:33 ビジネスコートのコーディネート例③
20:01 ビジネスコートのコーディネート例④
20:59 コートの選び方〜まとめ

♦ビジネスシーンにふさわしいコート

《①チェスターコート》

ozie|オジエ チェスターコート-600

個人的にスーツスタイルに一番オススメなのはチェスターコートです。
Vゾーンがあり、セットインスリーブ=肩のラインがしっかりと構築されている、簡単に言うとジャケットの着丈をコート用に長くしたのがチェスターコートです。

写真のものは段返り3つボタンでボタンが見えていますが、クラシカルな使用のチェスターコートは前がフライフロントになっており、よりドレッシーな仕様になっています。

スーツとコートのスタイルをクラシックにカチッと見せたいならば、このチェスターフィールドコートの右に出るものはありません。
私はシングルしか持っていませんが、ダブルのチェスターコートもありそちらはより重厚感があります。

カチッと見せるには最適なチェスターコートですが、弱点をあげるとすればやや重いということ。
チェスターコートは厚手のウール使いが多いですし、作りがテーラードなのでずっしり感があります。
その分、防寒性は一番高いとも言えます。
ですが、写真一番右のコートのようにウール以外のものもあります。
このコートはデニムライクな綿100%を使用したチェスターコートで、後ほどコーディネートでもご覧いただきますが、私はジャケットなしでこのコートのみで着用することもあります。

 

《②ステンカラーコート》

ozie|オジエ ステンカラーコート-600

ステンカラーコートは襟に特徴があり、後ろがやや高めで前が低い襟がついており、その襟を折り返して着用するタイプです。

チェスターコートよりステンカラーコートをお持ちの方が多いのではと思います。
というのも素材のバリエーションが非常に豊富だからです。

ステンカラーコートはウールはもちろんのこと、どちらかというとウール以外=非ウールの素材を使ったもののバリエーションが非常に多いです。
上の写真2着もそうですが、右側に至ってはキルティングを使用したステンカラーです。

現在は2024年2月ですが、昨今は暖冬化が進んできていて、当然地域差はありますが関東以外だとチェスターコートほど防寒性が高くなくても寒さを感じることは少なく、防寒性の高いハイテク素材を使った軽いステンカラーコートを多く見かけます。
見た目より軽さと着やすさといった実務的な面でステンカラーコートを選ばれる方が多い印象です。

ちなみに上の写真右側のキルティングコート、形はステンカラーコートです。
ビジネス用コートでキルティングコートはNGとおっしゃっている方が結構多いですが、下の写真を御覧ください。

ozie|オジエ ステンカラーコート-ラベンハム-600

いずれもラベンハムというキルティングコートで有名なブランドのものですが、左の黒は着丈が長く、右のオレンジは着丈が短いです。
私も右の着丈の短いキルティングコートはカチッとしたスーツやジャケットスタイルには合わせません。
スーツやジャケットスタイルには左の黒の着丈の長いものを合わせます。
後ほどサイジングのところでもお話しますが、コートの着丈が短く、ジャケットの裾がコートの裾から除いてしまうのはNGです。
キルティングコートといえば一般的にこのオレンジの着丈のタイプのものが多いので、これはNGですが、着丈の長いものであればステンカラーの一種類として私はOKだと思っています。

 

《③トレンチコート》

私は持っていないので写真はありませんが、トレンチコートもビジネスシーンに最適なコートです。

基本ダブルで肩章(エポーレットが)付き、腰回りにベルトがついており、生地はギャバジンという防水性・防寒性かつ軽量な生地を使ったものが多いです。
元々は第一次世界大戦時に英国陸軍が着用したコートと言われるのも、パーツの仕様や使用生地を考えれば納得ですね!

 

《④ダッフルコート》

その他スーツに着用するコートとしてはダッフルコートがあります。

昔はよく着用していましたが、今は持っていないので写真はありませんが、フードが付き、前はボタンではなくトグルで留めるぱっと見た目はカジュアルなコートです。

ダッフルコートをスーツに合わせるのはNG、という方が多いようですが、私はありだと思っています。
ウールのメルトン使いのダッフルが一般的で、厚手でしっかりしていて重いので、昨今は着用されている方が減っている印象がありますが、保温性は抜群です。
なのでまず寒がりな方にはおすすめです。

また、ややカジュアルに見えますが、それをわかって全身カチッとしたコーディネートにするのではなく、少し外してコーディネートしたいというときは非常に効果的です。

ダッフルコートの生い立ちが第2次世界大戦時にイギリス海軍の防寒服として使用されていたというのは生地を見ると非常に納得ですし、生い立ちから考えたらトレンチコートが良くてダッフルはNGというのも個人的にはよくわかりません。

最近はカシミヤ混等の軽くてソフトなウールを使用したダッフルコートも販売されています。
そういったものを選べばよりビジネスシーンに適したダッフルコートになるかと思います。カジュアル・ビジネス両用できるのもいいですね。

♦ビジネス用コートのサイジング

ビジネス用コートの場合はジャストサイズで選んでください。
カジュアルならばお好みで良いですが、ビジネスシーンでオーバーサイズはNGです。
購入する際は必ず一度着用して確認しましょう。

私が以前バーニーズでお客様にコートを勧める際は、スーツの上に着用するので、スーツのサイズより1つ大きいサイズをおすすめしてましたが、最近の私の経験上は同じサイズ表記でもフィットするものが多い気がします。
このあたりは見た目もそうですが、どれだけフィットしたほうがいいかという好みの問題もありますので、コートはジャケットを着たうえで試着してみましょう。

袖の長さは、親指の付け根あたりに袖口が来るくらいの長さがおすすめです。
ジャケットの袖が見えるくらい短いのはおかしいですし、このくらいの長さにしておけば、手袋をしたときに収まりが非常に良いです。

着丈は、膝上くらいの長めの着丈のものがドレッシーかつ上品です。
それより短くなるとややカジュアルに感じます。

♦ビジネスコートのコーディネート例

《グレーのチェスターコート》

ozie|オジエ グレーのチェスターコートコーディネート①

ozie|オジエ グレーのチェスターコートコーディネート②

ozie|オジエ グレーのチェスターコートコーディネート③

 

グレーの糸に白糸が混じったヘリンボーン柄のウールコートですが、グレー系はグレーとブラックのスーツと相性抜群です。
ですのでジャケットスタイルの時はグレー系かブラックのパンツを履くといいでしょう。
ジャケットはコートを着てボタンを留めれば隠れてしまうので、どんな色でも逆にOKです。

ですが写真3枚目のスーツはネイビーストライプのダブルのスーツです。
グレーのコートはネイビー系のスーツでも合いますよというのをご覧いただきたくて合わせてみました。

今回のコートコーディネート全部に共通していることは、私は必ずマフラーを首に巻きます。
大判のマフラーをピッティ巻きにしてふわっと巻いています。
これは私のスタイルですが、よかったら参考にしてください。
ピッティ巻きの巻き方動画のLINKはページ下部にご案内しておりますので参考にしてください。

 

《ネイビーのチェスターコート》

ozie|オジエ ネイビーのチェスターコートコーディネート①

ozie|オジエ ネイビーのチェスターコートコーディネート②

ozie|オジエ ネイビーのチェスターコートコーディネート③

 

こちらはネイビーのコートなので1.2枚目の写真は相性のいいネイビー系のスーツと合わせていますが、3枚目はチャコールグレーのスーツと合わせています。

グレーのコートと一緒で、ネイビーのコートにはグレーのスーツもあいますよという一例でご覧いただきました。
グレーが明るくても同じです。

2枚目の写真は襟を立てて着用しています。
チェスターコートは基本襟をきちんと折って着用するのがスマートですが、私はたまにこういう外しの着方もしています。

 

《デニム調素材使用のチェスターコート》

 ozie|オジエ デニム調素材使用のチェスターコートコーディネート①

 ozie|オジエ デニム調素材使用のチェスターコートコーディネート②

 ozie|オジエ デニム調素材使用のチェスターコートコーディネート③

 

このコートはやや薄手なので、秋口に着用しているせいかマフラーは巻いていません。
1枚目がネイビーのスーツ、2枚目がチャコールグレーのスーツです。

3枚目はジャケットを着用せず、タートルネックニットの上にチェスターコートを羽織り、ストールを巻いています。
このコートは裏地を極力排除し、肩パッドのないスポルベリーノ・チェスターコートと呼ばれるものです。
ですので、ジャケットなしで着用してもOKなサイズのものを選んでおけばこのような着方ができます。

 

《ブルーのステンカラーコート》

ozie|オジエ ブルーのステンカラーコートコーディネート①

ozie|オジエ ブルーのステンカラーコートコーディネート②

ozie|オジエ ブルーのステンカラーコートコーディネート③

 

このコートはステンカラーの中でも着丈がやや短めで、狭義に分類するとダスターコートやカーコートと言ったりしますが、広義で見ればステンカラーコートです。

この着丈はビジネス用コートの中では短めに入る部類で、ややカジュアルな印象を与えます。
これ以上短いのはビジネススタイルにはあまりおすすめしません。
ビジネスに特化するならば膝上のステンカラーコートがおすすめです。

このコートはウールポリエステル混紡のハイテク素材が使用されており、軽いのに温かいことと、カジュアルでも着用できるサイジングなので購入しました。
ジャケットスタイルで着用することが多いですが、2枚目のようにスーツにも当然あいます。

 

《キルティング生地を使用したステンカラーコート》

ozie|オジエ キルティング生地を使用したステンカラーコートコーディネート①

ozie|オジエ キルティング生地を使用したステンカラーコートコーディネート②

ozie|オジエ キルティング生地を使用したステンカラーコートコーディネート③

 

このコートは厚手ではないので、真冬はほとんど着用しませんが、軽さと適度な防寒に優れていて秋春はスーツにジャケットにとコーディネートしやすく、非常に重宝してます。

今回はジャケットスタイルに、2.3枚目の写真は黒のスーツに合わせていますが、ネイビやーグレーと言った普通のスーツにコーディネートしやすいです。

♦まとめ

【コートの着こなし方と選び方】

・どのコートを選ぶかは防寒性と軽さのどちらをメインで選ぶかで、基準が変わってくる。

・ビジネスシーンでおすすめのコートはチェスターコート、ステンカラーコート、トレンチコート、外しでダッフルコート。

・個人的に着丈の長いキルティング素材のステンカラーコートは使いやすい・軽い・着回しがききやすいのでおすすめ

・サイズ選びはジャストサイズ、着丈はできれば膝上、袖は親指の付け根辺りに袖先が来るようなサイジングで選ぶこと

♦関連商品・動画紹介

⇒ マフラー・ストールの巻き方=ピッティ巻(動画)6:20あたりから
 


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