2022.08.01
シャツに使うハンガーの選び方

 

先日、お客様からシャツを干す際のハンガーの選び方について教えてほしいとコメントいただきました。
このお客様はニットシャツを好んで着用されているとのことですが、小さいハンガーで干しているのかシャツの肩にハンガーの跡が残って困っているとのことです。
そこで今回はワイシャツに使うハンガーの選び方や、ワイシャツをハンガーにかける際の注意点についてお話しします。
これはシャツに限らず、上質な天竺を使用したニットのポロシャツを干す際にも参考になります。
ニットのポロシャツを干していて、肩にくっきりハンガー跡が残ることは結構あることです。

 

♦動画目次

00:00 シャツに使うハンガーの選び方
01:29 ハンガーを選ぶ際のポイント①
04:34 ハンガーを選ぶ際のポイント②
05:27 ハンガーを選ぶ際のポイント③
08:50 ハンガーの素材について
09:42 ワイシャツをハンガーにかける際の注意点

♦ハンガーを選ぶ際のポイント①

【ワイシャツの肩幅にあったハンガーを選ぶ(43.5㎝ 37.5㎝)】
ハンガーを選ぶ際のポイント3つの中で一番大切なのが、シャツの肩幅にあったハンガーを選ぶことです。

 

大きすぎると肩幅を通り越してハンガーの先端が袖にあたります。
そうすると袖部分が出っ張って型崩れすることがあります。
男性用ではこのパターンはあまりありませんが、メンズ用のハンガーにレディースシャツをかけた際によく起こる現象ですね。
女性は要注意です。

レディースシャツにサイズが合わない大きいハンガーを使用した例)
ozie|オジエ レディースシャツに大きいハンガー使用の例

 

逆に男性の場合多いのが、短いハンガーを使ってかけて、肩の生地が出っ張ったり浮いてしまったりすることです。
シャツ生地だとストレッチ性がほとんどないので、短いハンガーを使ったとしてもよほど長期間短いハンガーを使ってかけっぱなしにしていないと出っ張ったり浮いてしまうようなことは起こりませんが、ニット生地は柔らかくストレッチ性があるので、肩の生地が出っ張ることがよく起こります。

メンズシャツにサイズが合わない小さいハンガーを使用した例)
ozie|オジエ メンスシャツをサイズの合わないレディース用ハンガーにかけた例

 

ではワイシャツ用ハンガーに適したサイズはどれくらいか?
シャツの肩幅から2㎝前後引いた長さのハンガーを選ぶといいでしょう。

ハンガーにサイズってあるんですか?と思う方もいらっしゃるかもしれません。
きちんとしたハンガーにはサイズ展開があって、数サイズ用意しているハンガーは2-4㎝ピッチのものが多いです。
その時に2㎝引いた自分のぴったりしたサイズがない場合は1、ないしは3㎝引いたサイズを選んでください。
この場合どちらかと言えば小さめのサイズを選ぶのがおすすめです。

♦ハンガーを選ぶ際のポイント②

【衿の内側のラインにフィットしたハンガーを選ぶということ】

このようにシャツの衿にきれいに沿う形状になったハンガーを選んでください。

理由は衿の形が崩れないよう、また変にしわができたりしないようにすることが一つ。
もう一つは衿にきれいに沿わないと、ハンガーが肩の真ん中にうまくかからず、肩の変なところの生地が出っ張ったりすることにもなります。
これに関してはハンガーの形状のみならず、シャツを干すときにハンギングする際、衿をきちんと沿わせて干すよう気を付けていただきたいところです。

ozie|オジエ 襟の内側のラインに沿ったハンガーを使用した場合

♦ハンガーを選ぶ際のポイント③

【適度に厚みのあるハンガーを選ぶこと】

まず形の面からいうと、シャツに使うハンガーはやや前肩に斜めに振れている、薄手のハンガーが理想です。
ジャケットの場合は前肩に大きく振れていて肩部分に膨らみのある形状のものを選びますが、シャツの肩回りはそこまで立体的にできていないので、クローゼットでハンギングした際にかさばらないという観点も含めてやや前肩に斜めにふれている、薄手のハンガーでいいです。

この前肩にやや振れていることの利点は②でお伝えしたシャツの首周りに沿ってかけやすいこと、肩の中央にハンガーが乗っかりやすいことがあります。
理想はそうですが、やや前肩に振れていなくても平面でも構いません。
平面の場合は首に沿わせること、ハンガーを肩の中央にのせることを意識してハンギングしてください。

またハンガーの端は鋭角ではなく、丸みを帯びていて1-2㎝前後の厚みのあるものが理想です。
クリーニングにだすとついてくる針金のハンガーやプラスチックの端が丸みを帯びていない鋭角な細いハンガーは干しっぱなしにしていると、着用しようと思ったとき、ハンガーから取った時に肩にハンガーの跡が残ってしまているなんてことも起こりやすくなります。
1-2㎝程度の厚みであれば、クローゼットの中でかさばりすぎず、シャツの型崩れを防ぐことができます。

ハンガー選びの3つのポイントは以上になります。

 

ozie|オジエ やや前肩に斜めに振れている薄手のハンガー

ozie|オジエ 角が丸みを帯びているハンガー

♦ハンガーの素材について

木製・プラスチック・ステンレス等様々ありますが、個人的にはどれでもいいと思います。
最近は滑りにくい加工を施した1㎝ほどの厚みのこのような形のハンガーもありますし。

見ためやコスト、耐久性など材質によってそれぞれ異なるメリットがありますが、型崩れを防ぐという意味合いを重視して考えたときに材質はそれほど気にしなくてもいいかなと個人的には思っています。
ただ家で洗濯して干すということはクリーニング代がかかっていないということでもあるので、少し高価ではありますがこのように見栄えのいい木製のハンガーをそろえてみるなんて言うのもありかもしれません。

ozie|オジエ 滑りにくい加工を施した1㎝ほどの厚みのハンガー

♦ワイシャツをハンガーにかける際の注意点

最後にワイシャツをサイズの合ったハンガーにかける際の注意点ですが、前述の通りシャツの首周りに沿ってかけること、肩の中央にハンガーを乗っけることが1つ。
かけた後にボタンをできれば全部留めること。
全部が面倒であれば第一~第三ボタン、それも面倒でしたら一番上の第一ボタンだけでいいので、ボタンを留めてください。
なぜかというと一番上のボタンが留まっていないとハンギングしている間に衿のラインが崩れやすいこと、第三ボタンまで留まっていないと胸周りが動いてしまい擦れてしわになりやすいことが挙げられます。
最低限シャツの命でもある衿のラインが崩れないように第一ボタンだけは留めるようにしてください。

以上になります。
ワイシャツやニットシャツ・ポロシャツの洗濯後の型崩れ・出っ張り等にお困りの方は参考にしてみてください。

♦まとめ

▼ハンガー選びの3つのポイント
①ワイシャツの肩幅にあったハンガーを選ぶ
②衿の形が崩れないよう、衿に内側のラインにフィットしたハンガーを選ぶ。
③やや前肩に斜めに振れた適度に厚みのあるハンガーを選ぶ

▼ワイシャツをサイズの合ったハンガーにかける際の注意点
①シャツの首周りに沿ってかけること
②肩の中央にハンガーを乗せること
③かけた後にボタンを全部留めること

 


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