2022.02.15
イージーケア加工と形態安定加工の違いって何ですか?

 

イージーケア加工と形態安定加工の違いについてお話しいたします。

実は2021年12月17日UP分の【洗濯後にしわになりずらいozieのワイシャツ5種類】でもイージーケア加工シャツと形態安定加工シャツについてお話ししています。

が、形態安定加工はなんとなくわかっても、イージーケア加工についてよくご存じではない方が多く、イージーケア加工の質問が多いんです。
なので、今回はozieで取り扱っている、形態安定とイージーケア加工の違いや特徴についてに特化してお話いたします。

 

♦動画目次

00:00 概要
01:01 形態安定加工やイージーケア加工をozieで多用する理由
02:41 形態安定加工とイージーケア加工の違いについて
04:11 あえて形態安定のウィークポイント
05:27 イージーケア加工のメリット
07:08 形態安定加工とイージーケア加工に共通する点
08:38 形態安定加工・イージーケア加工 比較表
09:28 液体アンモニア加工とは?
11:04 シワの出方は洗濯の仕方で軽減される!
12:29 まとめ

♦形態安定加工やイージーケア加工をozieで多用する理由

当店でも扱っていますが、ポリエステル100%やニット生地といった、そもそもしわになりずらい素材を使ったワイシャツも多く出てきていますが、ワイシャツは綿100%じゃなきゃ!という方のほうが圧倒的に多いです。

ということでozieでは綿100%のバリエーションが一番多いわけなんですが、それがあるから形態安定加工やイージーケア加工をozieでは多用しています。

どういうことかというと綿100%は天然繊維だけあって肌触りや風合いが非常にいい反面、しわができやすい素材でもあるからです。
加工無しで、家庭洗濯をした後にアイロンがけなしで着用できるワイシャツはないと言っても過言ではありません。

でもアイロンがけは面倒、アイロンがけはできればしたくないという方が非常に多いのが現実かと思います。
そのご期待にできる限りお応えするべく、ozieで別注している綿100%については形態安定加工かイージーケア加工のいずれかをつけています。

♦形態安定加工とイージーケア加工の違いについて

Q: 形態安定加工とイージーケア加工の違いはなにか?
A: 大きな違いは防しわ性の強弱にあります。
形態安定加工のほうが防しわ性能が高く、イージーケア加工は形態安定加工より防しわ性能が弱くなります。

 

この差はどこから来るかというと、使っている薬品が違う、というのが答えです。
形態安定加工を施す際に使う薬品のほうが防しわ性能が高いと思っていただければいいです。

後程説明いたしますが、さらに細かく言うと、形態安定加工とイージーケア加工の大きな違いは「防しわ性」に加え「生地の風合い」の差ということも言えます。

 

それなら、綿100%は全部形態安定加工にすればといいじゃない?と思われる方も多いと思います。
でも百貨店とかセレクトショップといったそこそこの価格帯から高額なワイシャツを販売しているお店では形態安定加工のシャツは少ない、もしくは全くないはずです。

逆に量販店やロードサイドのスーツ専門店で販売しているワイシャツは形態安定加工がかかっているもののほうが多い印象かもしれません。

その理由は形態安定加工のウィークポイントにあります。

♦形態安定のウィークポイント

あえてお伝えするならば、形態安定のウィークポイントは、形態安定加工をかけると生地が少し固くなるということです。
しわをできにくくするために薬品を使うことで生地が少し固くなります。

なのでいい生地に形態安定加工を施すと、綿100%本来のいい風合いを損なうことになるから、いい生地を使った高額なワイシャツには形態安定加工をかけないというのが今まで長い間の常識的な考えでした。
なので高級ワイシャツには形態安定加工はないのです。

♦イージーケア加工のメリット

いい生地=高番手とした場合に、いい生地であればあるほどしわができやすくなります。
高番手ということは糸が細いということで、細い糸のほうがしわがつきやすく、またアイロンがけしてもしわをとるのが一苦労となります。
アイロン掛けし慣れている私でも高番手、例えば120番手双糸の加工無しシャツはアイロンがけをするのは結構大変です。

そこでozieでは120番手双糸といったような高番手のシャツを別注で生産する際はイージーケア加工をかけています。

 

【イージーケア加工のメリット・特徴】

・イージーケア加工は形態安定加工より防しわ系は劣るものの、生地の風合いは形態安定加工よりソフトに仕上げることが可能。

・生地本来の風合いを生かしつつ、洗濯後のしわができないとは言わないが、アイロンがけが格段に楽になるのがイージーケア

 

上記の特徴から、基本イージーケア加工はアイロンがけをしたほうがいい、と考えていただくほうがいいです。

しかしながら、私個人の印象ですが、高番手のシャツを使用したイージーケア加工のワイシャツは、かかっていないものと比較すると半分くらいで済みます。

ですので、形態安定加工とイージーケア加工の大きな違いは「防しわ性」と「生地の風合い」の差ということが言えます。

♦形態安定加工とイージーケア加工に共通する点

形態安定加工とイージーケア加工の両方に言えることが一点あります。
それはいずれにしても防しわ性の効果は半永久的に続かないということです。
洗っていくうちに防しわ性の効果は徐々に落ちていきます。

また綿100%の形態安定で考えると、もともとしわができやすい素材であることは間違いないので、ポリエステル混の形態安定素材よりはしわが出やすいです。

なので長い目で見た際に、綿100%の場合は洗濯後のアイロンがけがいらない状態が長続きすると考えるより、いつかはアイロンがけが必要になってくるが、そのアイロンがけはイージーケア加工も形態安定加工も楽ですよと思ってご着用いただくのが一番かなと思います。

ポリエステル混の形態安定はそももそしわになりずらいポリエステルがブレンドされているので、防しわ性能は長持ちしますが、肌触りや風合いは綿100%の形態安定加工やイージーケア加工には劣ると考えてください。

 

上記を表にまとめると下記のようになります。
何を重視されるかで選ぶ加工が変わってくると思います。
参考にしていただければと思います。

ozie|オジエ 形態安定-イージーケア比較表

♦液体アンモニア加工とは?

ozieの形態安定加工・イージーケア加工は基本液体アンモニア加工も同時に施しています。
液体アンモニアに生地をつけることで生地の風合いがソフトになります。

 

形態安定加工やイージーケア加工を施すと生地が若干固くなると前述しましたが、液体アンモニア加工を施すことで、防しわ性やアイロンのかけやすさを保ちつつ、生地の風合いをソフトにしてよくすることが可能になります。

下世話な話ですが、コスト面考えると通常の綿100%でご提供するほうがコストは一番かからないで済みます。
形態安定加工やイージーケア加工に加え、液体アンモニア加工まで施すと、かなりのコストアップになります。
しかしながら、洗濯後のお手入れを楽にしつつ、できる限り風合いもよくご提供するために、オジエではこれだけの加工を施しているということはお伝えしておきます。

♦シワの出方は洗濯の仕方で軽減される!

シワの許容範囲については感覚の個人差があります。
なのでこれだったらシワができませんということはお伝えできません。

しかしながら、しわができる、できないは洗濯の仕方が大きく影響します。
他の衣類と絡んでしわができやすくならないようにネットを使って洗うようにして下さい。

♦まとめ

①防シワ性=形態安定加工のほうが強く、イージーケア加工のほうが弱い

②着心地や風合い=イージーケア加工のほうがいい。形態安定加工はやや劣る。

・ozie別注の形態安定・イージーケア加工には生地の風合いがソフトになる液体アンモニア加工を施しているので、防シワ性と着心地の両面を兼ね備えたシャツが多い

・いずれの加工も防シワ性の効果は肝永久的に続かない。ただしアイロンがけが楽
なのは続く。

 

簡単には、以下のように思っていただいてよいと思います。
イージーケアは、風合い重視
形態安定加工は、防しわ性重視

♦関連商品・動画紹介

⇒ 【防シワ・着心地揃ったバランスタイプ】綿100%形態安定加工シャツの商品一覧ページ

⇒ 【着心地重視】綿100%イージーケア加工の商品一覧ページ

⇒ 【防シワ性重視】ポリエステル混形態安定加工シャツのページ

⇒ 洗濯後にしわになりずらいozieのワイシャツ5種類(動画)

 


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