2026.09.25 2026年秋冬版 カジュアルスーツの着こなし|仕事でどこまで崩していい?
カジュアルスーツ(セットアップスーツ)は、今ではビジネスシーンでもかなり普通に見かけるようになりました。
ozieでも、2020年頃からカジュアルスーツを仕事でどう着るかというテーマを何度か取り上げてきましたが、その間に、仕事の服装はかなり変わりました。
ノーネクタイが普通になった会社も増えましたし、スニーカー通勤も珍しくなくなりました。
ジャージー素材やストレッチ素材を使ったセットアップも、特別なものではなくなっています。
実際、2025年に行われた職場の服装に関する調査でも、「カジュアル」「オフィスカジュアル」「ビジネスカジュアル」を合わせると約9割。
そして半数以上の方が、5年前より仕事の服装がカジュアル化したと感じているという調査結果でした。

そのため今は、「カジュアルスーツを仕事で着てもいいのか?」という段階から、「カジュアルスーツを、仕事でどこまで崩して着ていいのか?」という段階に移ってきていると思っています。
そこで今回は、コーディネートする際のアイテムが増える秋冬に絞って、以下5つの項目を、実際のコーディネートを交えながらお話します。
1、2020年頃と2026年では何が変わったのか
2、今のカジュアルスーツはどう選ぶのか
3、同じ一着を仕事の場面によってどう着分けるのか
4、シャツ、ネクタイ、靴をどう合わせるのか
5、40代・50代が気をつけたいポイント

目次
♦動画目次
00:00 オープニング
02:01 カジュアルスーツとは?
03:28 2020年と2026年では何が変わったのか?
05:11 2026年のカジュアルスーツは「仕事着の調整装置」
06:09 LEVEL4 重要商談・会食
07:45 LEVEL3 通常の客先訪問
08:31 LEVEL2 通常勤務・社内中心の日
09:42 LEVEL1 自由度の高い社内・移動日
11:17 「どこまで崩す?」を決める4つの基準
12:17 2026年秋冬は「色」より「素材感」
13:23 40代・50代が避けたい「細すぎ・短すぎ」
14:13 まとめ
♦カジュアルスーツとは?
今回お話しするカジュアルスーツについて、呼び方等含めていろいろありますので、私が思うカジュアルスーツとは?についてお話します。
上下共生地のセットアップでありながら、一般的なビジネススーツより軽く、柔らかく作られたものと考えてください。
まず一般的なビジネススーツの特徴は、
・肩パッドや芯地が入っている
・素材は基本ウール中心
・クリース(折り目)の入ったスラックス
・コーディネートはシャツ+ネクタイ+革靴
カジュアルスーツの特徴は、
・肩パッドが薄い、または入っていない
・一枚仕立てなど軽い作り
・ストレッチやジャージー素材使い
・上下別々にサイズを選べる
・ウエストがゴム仕様のものも多い
ですから同じ「スーツ」と呼んでいても、かなり性格が違います。
カジュアルスーツの仕様については、2020年から実はさほど変わっていません。
現在大きく変わったのは、そのカジュアルスーツを取り巻く仕事環境です。

♦2020年と2026年では何が変わったのか?
私が2020年にカジュアルスーツの動画を作った時は、「普通のスーツとは少し違う服ですよ」ということをかなり意識してお話ししていました。
2020年から数年は、以下のようなコーディネートで、普通のスーツとは違う、軽快なビジネススタイルを作るという考え方がメインでした。
・ニットシャツを合わせる
・ニットタイを合わせる
・スニーカーやスリッポンを使う
・そしてパンツの丈も短めにして、足元を軽く見せる
ですが2026年のいま、少し考え方を変えていいと思っています。
ファッションは自由であっていいと私は常日頃思っているので、もちろん2020年にお話したコーディネートは今でも当然ありですし、私も同じコーデをたまにしていますが、2026年現在では以前ほど「細く、短く」と一辺倒でなくなってきているのも事実です。

・2020年前後ー細身、短めのパンツ丈はくるぶし、スニーカーで軽快さを強調
・2026ー自然な肩、パンツに適度なゆとり、短すぎない丈、落ち着いた色と素材感で快適+上品
2026年現在のカジュアルスーツにおいては、自然な肩・柔らかい仕立て・ややゆとりを持たせたパンツなどが多く見受けられます。
しかしながら、40代・50代のビジネススタイルで、流行のワイドパンツをそのまま取り入れればいいという話ではありません。
私がおすすめしたいのは、カジュアルスーツであっても、だらしなく見せない。
これが重要です。
2026年の現在は元々軽く作られているカジュアルスーツを、どこまでビジネスライクにきちんと見せるか。
この考え方が、今のビジネススタイルにはあっているかなと個人的に思っています。
♦2026年のカジュアルスーツは「仕事着の調整装置」
カジュアルスーツは従来のスーツと比べると、コーディネートは楽だし着心地も楽、お手入れも楽。
しかし、楽さだけを追求してしまうとカジュアルスーツは、コーディネート含めてだらしなく見えてしまうことが多々あります。
ですが、カジュアルスーツはフォーマル度の高い普通のビジネススーツと違って、コーディネートによってドレス度を上げたり下げたりできる仕事着である、と私は思っています。
例えば同じネイビーのカジュアルスーツでも、以下のようにコーディネートするアイテムを変えるだけで、ドレス度がかなり変わります。
・ネクタイを締める
・ノータイでシャツを着る
・インナーをTシャツやニットに変える
・革靴をスニーカーに変える
そこで今回は、同じカジュアルスーツを4段階に着分けてみます。

♦LEVEL4 重要商談・会食

まず一番ドレス度の高いLEVEL4です。
・ネイビーまたはチャコールのカジュアルスーツ
・白のワイシャツ
・ネクタイ
・黒、もしくはダークブラウンの革靴
・白のポケットチーフ
このコーディネートだと、通常のスーツスタイルにかなり近づきます。
ただし、普通のスーツとは少し雰囲気が違います。
以下の観点から、ネクタイをしていても堅くなりすぎない。
これがカジュアルスーツの面白いところです。
・肩まわりが柔らかい
・素材にも少し表情がある
・パンツも少しゆとりがある

秋冬でしたら、ネクタイも光沢の強いシルクのネクタイより、以下のようなネクタイを合わせると、スーツの素材感とよくなじみます。
個人的には、秋冬はウールタイが一押しです。
・ウールタイ
・フレスコ調
・マットな無地
・落ち着いた小紋
ということでカジュアルスーツもコーディネート次第では重要な商談や会食でも使えますよとお伝えしましたが、一点注意です。
重要な式典、非常に格式の高い会合、相手側が全員ダークスーツというような場面というのが最初からわかっているなら、私は普通のビジネススーツを選びます。
カジュアルスーツ、万能ではなく、場面によっては適さない場合があることも押さえておきたいポイントです。
♦LEVEL3 通常の客先訪問

現在かなり使う機会が多いと思われるLEVEL3です。
おそらく今のビジネスシーンでは、この辺りが一番多いコーディネートではないでしょうか。
・白、またはサックスのワイシャツ
・ネクタイなし
・革靴かローファー
ここで重要なのが、ノーネクタイだからこそ、シャツの襟をきちんと選ぶこと。
ネクタイがないと、首元にかなり視線が集まります。
普通のレギュラーカラーで襟が左右に寝てしまうと、どうしても間が抜けて見えることがあります。
ですから、この場合にozieでおすすめしているシャツは、
・ホリゾンタルカラー
・イタリアンカラー

♦LEVEL2 通常勤務・社内中心の日

社内で仕事をする日。
打ち合わせはあるけれど、重要な外部商談はない日。
・シャツ
ーただし、ニット素材を使用した、少し柔らかい素材のシャツにする。)
ー色はビジネスライクな白やサックス以外の、少しカジュアルなネイビーやブラックにしてみる
・ネクタイなし
・レザースニーカー
例えば、
ネイビーセットアップ
+紺のノーネクタイシャツ
+黒レザースニーカー
ネイビーやブラックのシャツを着用可能な企業に限りますが、合わせやすい割に雰囲気がガラッと変わります。
ネイビーやブラックのシャツがNGの場合でも、白や水色のシャツにしてスニーカーを合わせるだけで雰囲気は柔らかくなります。
柔らかい仕立てのカジュアルスーツなら、スニーカーとの相性は抜群です!
ただしスニーカーは革靴に見た目が近い、シンプルな白や黒のレザースニーカーをおすすめします。

♦LEVEL1 自由度の高い社内・移動日

会社の服装規定がかなり自由。
外部との打ち合わせもない。
出張の移動日。
秋冬なら、カジュアルスーツにハイゲージのタートルネック。
これは簡単かつ非常に相性がいいです。
例えば、
ネイビーセットアップ
+グレーのタートル
+黒のスニーカー
初秋でしたらインナーをカットソーにするのもありですね。
ネイビーセットアップ
+グレーのカットソー
+茶色のローファー

LEVEL1のポイントは、インナーをカジュアルにしたら、シューズでバランスをとることです。
先ほど紹介したコーデで言えば、タートルに黒のレザースニーカー。
カットソーにはローファーといったように。
カジュアルスーツだからといって、全部を同時にカジュアルにすると、楽ですが少しだらしないイメージに見えてしまいます。
一つ崩したら、どこかで戻す。
カジュアル要素を一つ足したら、別の部分=シューズできちんと感を残す。
これが大人には使いやすい考え方です。

♦「どこまで崩す?」を決める4つの基準

自分はLEVEL1から4のどこにすればいいのか。
私は4つで判断すればいいと思っています。
1、「相手」
社内だけなのか。お客様に会うのか。初対面なのか。
2、「目的」
通常業務なのか。営業なのか。重要な商談なのか。
3、「場所」
自社オフィスなのか。相手の会社なのか。ホテルなのか。
4、「自分の立場」
これは意外に重要です。
同じ会社でも、若手社員と、営業責任者と、部長と、経営者では、周囲から期待される服装が違います。
「会社でスニーカーがOKだから、自分もスニーカーでいい」とは必ずしもなりません。
これは結婚式の服装などと同じで、服装の自由度が上がるほど、自分で判断する必要が出てくる。ということです。
もし迷ったら、一段階ドレス側に寄せる。
これが一番安全です。
♦2026年秋冬は「色」より「素材感」

次に秋冬らしい着こなしについてです。
秋冬のビジネスウェアでは、落ち着いた色が非常に使いやすいと思います。
グレー、ネイビー、ブラウン、オリーブ。
ただ、私は色以上に、素材感を意識していただきたいと思います。
少し起毛したウールライク素材。
フランネル調、ホームスパン、ジャージー。

最近はこれらの素材を使ったカジュアルスーツを購入することができます。
秋冬は素材に表情があるので、たとえ全てネイビーでコーディネートしても季節感を出すことができます。
例えば、
・ネイビーの起毛セットアップ
・白シャツ
・ネイビーのウールタイ
全部色だけ見ると非常にシンプルです。
でも、以下の違いがあるので、非常に立体的に見えます。
・スーツの起毛感
・シャツの滑らかさ
・ウールタイのマットな質感
秋冬は色を増やしすぎないで、素材の違いで見せる。
これは40代・50代の方には、特におすすめです。
♦40代・50代が避けたい「細すぎ・短すぎ」
今回、ぜひお伝えしておきたいのがパンツです。
以前は、以下のような着こなしが非常に多くありました。
・細身のパンツ
・くるぶしがしっかり見える丈
・素足風
もちろん、今でもありの着こなしです。
実際私はまだこのスタイルが多いです。
ただ、2026年に新しく買うのであれば、私はそこまで短くしません。

左:細い、短い、くるぶしを大きく見せる
右:適度なゆとり、靴に自然につながる丈
これからカジュアルスーツを購入する際のおすすめは、
・腰まわりに少し余裕がある
・腿にも適度なゆとりがある
・裾に向かって自然に細くなる
・裾丈も短すぎない
逆に流行の極端なワイドシルエットまで行く必要はありません。
目指したいのは、流行っている服ではなく、今見て自然な服です。
♦まとめ
2026年現在、仕事の服装は以前より確実に自由になっています。
カジュアルスーツを着用しての出勤自体が決して珍しいものではなくなりました。
だからこそ、「カジュアルスーツだからカジュアルかつ楽に着よう」という考え方だけでなく「4つの基準にあわせて楽かつきちんと見せる」という着方を意識してみて下さい。

《LEVEL4 重要商談・会食》
シャツ+ネクタイ+革靴
《LEVEL3 通常の客先訪問》
シャツ+ノータイ+革靴
《LEVEL2 通常勤務・社内》
シャツ+レザースニーカー
《LEVEL1 自由度の高い日》
ニット+ローファー/スニーカー

そして2026年の秋冬なら、この4点も意識してみてください。
・細くしすぎない
・短くしすぎない
・色を増やしすぎない
・素材感で季節感を出す
カジュアルスーツは、今の働き方に合わせて、きちんと見せることも、楽に着ることもできる。
そんな非常に使い勝手のいい仕事着だと思います。
ぜひ皆さんも、「カジュアルスーツをどこまで崩すか」ではなく、「今日はどのくらい仕事感を出す必要があるか」という視点でコーディネートしてみてください。
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