2025.10.10 映画『マイ・インターン』ロバート・デ・ニーロに学ぶクラシックスタイル【劇中のスーツスタイル】
私が見た中でスーツスタイルが印象に残っている映画やシリーズものの解説を、私独自の視点でお話していく【劇中のスーツスタイル】というコーナー。
1回目は007シリーズでダニエル・クレイグ扮するジェームス・ボンドが見せるスーツスタイルについて独自の視点で解説いたしました。
ページ下部にリンク貼っておきますので、ご興味ある方はぜひご覧くださいませ。
第2回となる今回は、映画『マイ・インターン』でロバート・デ・ニーロ演じるベン・ウィテカーのスーツスタイルを徹底解説します。
さらに、ベンの名セリフから垣間見えるクラシックスタイルの哲学についても私独自の視点で触れていきます。

目次
♦動画目次
00:00 オープニング
00:53 映画『マイ・インターン』の概要とファッションの位置づけ
01:51 ベン・ウィテカーが着用するスーツのブランドについて
04:21 ベン・ウィテカーの服装の特徴
09:37 名セリフに表れる装いの哲学
11:25 クロージング
14:32 まとめ
♦映画『マイ・インターン』の概要とファッションの位置づけ
『マイ・インターン』は2015年公開。ロバート・デ・ニーロ演じるシニア・インターンのベン・ウィテカーが、若手社員中心のアパレルベンチャー企業で働く物語です。
カジュアルなオフィスにひとりだけクラシックなスーツ姿で現れるベン。
そのスタイルは、ネイビースーツやグレースーツ、白シャツといった王道のビジネスファッションで構成され、時代に左右されない普遍的な魅力を放っています。

♦ベン・ウィテカーが着用するスーツのブランドについて
マイ・インターンでベン・ウィテカーが着用するスーツやシャツ、ネクタイはアメリカントラッドの有名ブランド「ブルックス・ブラザーズ」で統一されています。

なぜブルックス・ブラザーズが採用されたか?
その経緯は、
•クラシックな装いが「時代を超えた普遍的な品格」を強調するため
•世代間ギャップを視覚的に表現するため
•ベンの人柄や経験を際立たせるため
衣装デザイナーが、これらの理由からブルックス・ブラザーズを選んだと語っています。
映画を見た方ならばおそらくウンウン頷くことだろうと思います。
私は今年で54歳でスーツスタイル大好き人間ですが、最近会合とかに行くとクラシックなスーツスタイルで参加しているのは私だけということが増えてきました。
それだけにこの背景が非常に共感できます。
流れ的にスーツはダウンドレンドかもしれませんが、この映画のベンを見て、私もスーツ着続けようと思いました。
ちなみに、ブルックス・ブラザーズは1818年創業なので、この映画が公開された3年後の2018年に創業200周年を迎えています。
ですが、実は2010年代以降、アメリカではオフィスウェアのカジュアル化やECの発展も相成って、スーツ需要が減少し、業績悪化が続いていました。
そこに2020年のコロナで更に業績が悪化し、チャプター11という再建型の破産法を申請しました。
そこから店舗を250店舗から125店舗にまで縮小し効率化を図ったところ、2021年から連続して増収を達成。現在は2019年のコロナ前の水準までに回復しているとのことです。
個人的にブルックス・ブラザーズは大学時代に好きなブランドでしたし、このマイ・インターンを見返すと、頑張ってほしいなと思うばかりです。
♦ベン・ウィテカーの服装の特徴
《①王道カラーのスーツ》
ベンが選ぶのは たまにジャケットスタイルもありますが、基本はネイビースーツやチャコールグレーのスーツ。
着用するのはブルックス・ブラザーズのスーツ。
流行のタイトなシルエットではなく、ナチュラルショルダーでややゆったりとしたシルエットは落ち着きと安心感を与えるクラシックな仕立てです。
形はどうあれ、ビジネスマンにとって「長く使える一着」として最も頼れるのは、やはりこの王道カラーのスーツです。




《②ボタンダウンシャツ=ポロカラーシャツ》
映画の中で多く登場するのが 白シャツとブルーのシャツ。
これも当然ブルックス・ブラザーズのもの。
ただ無地ばかりでなく、ストライプやチェックもよく着用しています。



襟型はブルックス・ブラザーズのシャツと言えばボタンダウンシャツ。
ポロカラーシャツと呼ばれるブルックスのボタンダウンシャツはきれいなロールが出ることで有名です。
ブルックス・ブラザーズのスーツのVゾーンの中心にあるポロカラーシャツの美しさが劇中で目を引きます。
白シャツは鉄板ですが、ブルーシャツを加えることでコーディネートの幅が広がります。
またボタンダウンシャツはカジュアルな部類に位置するシャツですが、トラッドのスーツスタイルには欠かせないアイテムと言えます。

《③控えめなネクタイ》
ベンのネクタイは小紋柄が中心で、たまにレジメンタルを選んでいます。
ネクタイもブルックス・ブラザーズのものですが、ここのネクタイはどちらかと言えばレジメンタルが有名ですが、小紋柄が多いのはクラシカルで年令に応じた柄のチョイスを意識しているものと思われます。
ちなみに劇中のレジメンタルですが、当然すべて右下がりのアメリカ式でした。



劇中でベンのクローゼットが映りますが、そこに並べられているネクタイの多くは小紋柄でした。

このクローゼットがとても格好がいい!個人的にこんなクローゼット持ちたいと憧れを感じるくらいです。
「ネクタイは全体の調和を整えるもの」という考え方は、ビジネスファッションの基本に通じます。
年齢やシチュエーションを考えて、柄を選ぶものだと言うことがこの動画でわかります。

《④小物へのこだわり》
小物にまで気を配る姿勢は、「クラシックスタイルの完成度」を決める大切なポイントです。
劇中では横の席の若手インターンがスマホやモバイルバッテリー、USBコードなどをカバンから取り出して机の上に置くのに対し、ベンは使い込まれたレザーのハードアタッシュから、アナログな革使いの手帳やメガネケースを取り出します。

レザーのペン差しに入った2本のクローム調のペンはアメリカのクロス社製でした。

ベンが持つ置き時計はドイツのブラウン、電卓はカシオと電池を使ったアイテムは他国製というのが面白いです。
また劇中ではベンのパジャマスタイルがよく登場します。

昨今パジャマを着る方はお若い方中心に少ないように思いますが、これもクラシックスタイルというのでしょうか?
これらもすべてブルックス・ブラザーズ製ではと言われていますが、個人的にパジャマはすごくおすすめです。
スエットTシャツやショーツを着て寝るより、生地が薄めで肌触りが良く、締めつけ感が少ないパジャマのほうがよく寝られる感じが個人的にしてます。
ここでご紹介しました小物のチョイスにも「時代や世代を超えた普遍的な品格」「世代間のギャップを視覚的に明確化するため」「ベンの人柄や人生経験を表現するため」というブルックス・ブラザーズが採用された経緯と同じ空気感を感じます。
♦名セリフに表れる装いの哲学
この映画ではベンのセリフに装いの哲学を感じる場面がいくつかあります。
これらが非常に共感できるし、参考になるところもあるので、2つほどご紹介します。
『クラシックは不滅だ』
若手社員にアタッシュケースを褒められた場面での一言。
スーツやシャツの選び方にも通じる、時代を超えたスタイルの価値を表しています。

『ハンカチは必需品。ハンカチは女性が泣いたときに貸すためにある。紳士の嗜み』
ハンカチを携帯する理由を問われた際の名セリフ。
小物を「自分のため」ではなく「他人への気遣い」として持つ発想は、紳士のたしなみそのもの。


♦クロージング
『マイ・インターン』でロバート・デ・ニーロ演じるベン・ウィテカーが見せるファッションや世界観をあくまで私の個人的な視点でまとめてみましたがいかがでしょうか?
『マイ・インターン』に登場するロバート・デ・ニーロのスーツスタイルは、アメリカントラッドにおけるクラシックスタイルの教科書といえるものです。
•ネイビースーツやグレースーツ
•白シャツやブルーシャツ
•控えめなネクタイ
•小物まで抜かりないこだわり
これらは現代のビジネスマンにとっても参考になる普遍的な装いです。
映画を観ながらベンの着こなしを意識することで、あなたのビジネスファッションもワンランク上の「信頼される装い」「落ち着きと信頼感を漂わせるビジネスマンファッション」へと近づくはずです。
この動画がその一助になれば嬉しいです。
最後にこの映画のキャッチコピーとなっている“Experience never gets old.”
経験は色褪せないという意味ですが、個人的にはビジネスシーンにおいて非常に共感できるキャッチコピーでした。

♦まとめ
【映画マイ・インターンのベン・ウィテカーから学べること】
1、ネイビースーツやグレースーツを基本に据える
2、白シャツとブルーシャツをローテーションする
3、派手すぎないネクタイで全体の調和を意識する
4、ハンカチや革小物など“小物の気配り”で差をつける
5、流行ではなく普遍性を優先する
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