2025.10.06 【転職面接の服装ガイド】スーツから「服装自由」の正解まで徹底解説
今回は転職活動時の面談に臨む際、どういう服装がいいのか?というテーマでお話をします。
というのはこのような内容のご質問をいただくことが結構多いからです。
多い理由は「服装自由でお越しください」と指定がある場合が最近増えているようで、どこまで自由なのか?=どこまでカジュアルにしていいのか?という判断が難しい、ということのようです。
そこで、転職面談時に押さえておきたい服装の基本全般から、「服装自由」の場合の考え方、さらには業界ごとの最適なスタイルについてもお話します。
目次
♦動画目次
00:51 転職面談における服装の基本的な考え方
06:52 「服装自由」と言われた場合の対応
10:48 業種・職種ごとの服装の考え方
08:01 まとめ
♦転職面談における服装の基本的な考え方
【第一印象を左右する「清潔感」と「信頼感」】
転職活動において、面談は自分の能力や経験等を伝える場、というのがメインですが、それと同時に第一印象は合否を左右する重要な要素です。
服装は単なる身だしなみを超えて、あなたの専門性と人格を表現する手段となります。
「人は見た目が9割」という言葉があるように、面談官は最初の数秒であなたの印象を決めてしまいます。
だからこそ、適切な服装選びができるかどうかが、「信頼できる人物かどうか」を判断させる大きな材料となります。
では転職面談の服装で最も重視すべき点はなにか?
それは「清潔感」と「信頼感」です。
清潔感のある服装とは、シワのないスーツやシャツ、汚れのない靴、整えられた髪型など、ビジネスマンとして至極当たり前のことを指しますが、基本のキが第一印象に非常に大切です。
1.シワ・汚れのないスーツやシャツ
2.汚れのない磨かれた革靴
3.整えられた髪型
4.サイズのあったスーツやワイシャツ
信頼感を与える服装の基本はなんといってもスーツスタイルです。
ビジネススーツは、日本のビジネスシーンにおいて最もフォーマルで標準的な服装であり、相手に信頼感や誠実さ、そして安心感を与えます。
清潔感に加え、これも当たり前ですがサイズの合ったスーツやワイシャツにネクタイのタイドアップで臨むのが、服装に関する指定がなかった場合の基本です。
個人的に意外に重要だなと思うのが、お話した条件を踏まえたうえで、着慣れているスーツスタイルで臨むこと。
普段から着用しているスーツスタイルが、変に緊張せず自分をアピールしやすい=信頼感や安心感を与えることにつながると思いますし、面接官もそう感じるのではと思います。
【スーツスタイル・具体的なコーディネート】
スーツスタイルと言っても組み合わせは様々あります。
では具体的にどういうコーディネートがいいのか?
《①スーツ》
濃紺やチャコールグレーの無地が一番オススメです。
柄はせいぜいピンストライプ程度におさえておくほうがいいでしょう。
形はシングル2つボタンや段返り3つボタンのシンプルなタイプがおすすめです。40-50代の方はクラシックなスリーピーススーツも個人的にはおすすめです。
ビジネスウェアのコーディネートに気を使っている=信頼感アップにより繋がると思います。
最後に大事なのがサイズです。身体にフィットしていて、ジャストサイズであることがマストです。
《②シャツ》
基本白でワイドカラーホリゾンタルカラー、レギュラーカラーといったネクタイを結ぶことができる襟型のワイシャツがベストです。
ですがネクタイをできる襟型であれば私はOKかなと思います。
少しひねりをきかすならスナップダウンやタブカラーといった襟型でファッション感度を上げるのも一つかなと思います。
色に関してはビジネスライクな水色=サックスも有効です。
大事なのは首回りや袖のサイズがあった、汚れやシワがない清潔なものを身につけてください。→適宜3〜7の画像を挿入してください
●ワイドカラー
●ホリゾンタルカラー
●レギュラーカラー
●タブカラー
●スナップダウン
《③ネクタイ》
落ち着いた色柄のネクタイを選んでください。
具体的には色はネイビー・ワインレッド・グレー系です。
一番オススメの色はネイビーで、信頼感や誠実さを与えます。
ワインレッドは上品さや高級感と同時に情熱・活力をイメージさせる色でもあるので、自分をより強力にアピールしたい際におすすめです。
グレーは調和・落ち着き・シックさを与える色なので、個人的に役職の高い立場への転職活動におすすめです。
柄に関しては無地・小紋・ドット柄がおすすめです。
レジメンタルは若々しいイメージを与えたい場合に有効です。→適宜8〜11の画像を挿入してください
《④靴》
革靴の定番でありフォーマル度の高いストレートチップまたはプレーントゥがベストです。
色に関してですが、おすすめのスーツ・シャツ・ネクタイの組み合わせから逆算すると黒がベストですが、濃いブラウンでしたら違和感なくコーディネートできます。
ですので、黒か濃いブラウンを選んでください。
最後に「靴は人を表す」というイタリアのことわざがあるくらい、磨かれたシューズは好印象を与えます。
事前にしっかりと磨いておきましょう。
これらは至極当たり前のことですが、基本を徹底することで、面接官に対して「TPOをわきまえた、信頼できるビジネスマンである」というメッセージを効果的に伝えることができると思っています。
♦「服装自由」と言われた場合の対応
【なぜ「服装自由」が指定されるのか】
「服装自由」という指定は、「応募者の価値観や判断力を見たい、自社のカルチャーとの相性を見たい」という企業からのメッセージと捉えたほうがいいかなと思います。
個人的にはドレスコードを指定してくれたほうが楽だなと思いますが、どういう服装で面談に来るのかを試されていると考えてください。ですので、自由=何でもいいということではないと考えてください。
「服装自由」の場合の具体的なスタイルは、基本ビジネスカジュアル=ネクタイなしでOK=と考えてください。
ただ、ビジネスカジュアルといっても振れ幅は結構大きい上に、業種によってもコーディネートアイテムは変わってくるかなと思います。ですが、ビジネスカジュアルの基本スタイルでいけば、間違いないと思います。
【ビジネスカジュアルの基本スタイル】
《ジャケット》
ネイビーやグレーのジャケット。
服装自由=ビジネスカジュアルの場合はジャケットは必須アイテムです。
《パンツ》
ジャケットと色を変えたウールのスラックスがベストです。
ネイビージャケットでしたらグレー系のウールパンツが最適です。
せいぜい崩してチノパンまでですね。
ジーンズは基本やめたほうがいいでしょう。
《シャツ/インナー》
ノーネクタイでも襟立ちが良くスタイリッシュなワイシャツ=ホリゾンタルカラー・ボタンダウン・イタリアンカラーがおすすめです。
ノーネクタイで襟がクタッとしてしまうワイシャツは清潔感という面においてマイナス要素があるかなと思います。
色は白または水色=サックスが無難です。
業界によってはありな場合もありますが、ポロシャツ・Tシャツは最初の面談では避ける方が良いでしょう。
●ホリゾンタルカラー
●ボタンダウン・シンプル
●イタリアンカラー
《靴》
ローファーやスリップオンといった、スーツに合わせる革靴よりも少しカジュアルダウンした革靴がベストですが、プレーントゥやストレートチップでも構わないと思います。
業界によっては上品なきれいめスニーカーはありですが、最初の面談では避けたほうが無難です。
左=スリップオン、右=ローファー
「服装自由」の場合の、これらをまとめた一番無難なコーディネートは下の写真のような感じです。
ネイビージャケットにノーネクタイでの白ワイシャツ、グレーのパンツにスリップオンです。
無難ではありますが、ビジネスカジュアルの王道的コーディネートだけに適度にフォーマルかつカジュアルで、まず間違いのないコーディネートと言えます。
どこまで自由かわからない場合、最初はこの無難なコーディネートで臨み、2回目以降は初回の面談での周りの様子や社内・面談員の方々のコーディネートを参照しつつ、よりカジュアルにしてもいいかなと感じた場合はご自身でコーディネートしてみてください。
♦業種・職種ごとの服装の考え方
服装自由のところで、業種によってはありなアイテムもある、というお話をしましたが、指定がなかった場合の業種ごとの基本的な考え方というは存在します。
個人的に一番大きく考え方が異なるのがIT・ベンチャー系企業かなと思っています。
なので服装指定がなかった際のIT・ベンチャー系とそれ以外の業種の2種類でお話します。
【IT・ベンチャー系】
ここozieのショールームがある六本木一丁目の高層オフィスビルはITやベンチャー系企業が数多くオフィスを構えていますが、その方々を見ていて個人的に服装の自由度が高い業界だなと私は思っています。
自身のパフォーマンスを最大限発揮するためだったらカジュアルな服装でOK、という考え方が浸透しているのを深く感じます。
ですが、特に服装指定がない場合の最初の面談は、様子がわからない場合は、スーツが無難です。
もしくは無難なビジネスカジュアルコーディネート例を参照の上、似たようなスタイルで臨んでください。
下手にカジュアルにしすぎて面談会場に行って、周りの方々がフォーマル寄りのコーディネートをしていたら、それで緊張して面接がうまくいかなかった、ということのないようにしていただきたいなと思っています。
2回目以降は初回の面談での周りの様子や社内・面談員の方々のコーディネートを参照しつつ、よりカジュアルにしてもいいかなと感じた場合はご自身でコーディネートしてみてください。
【IT・ベンチャー系以外の大半の業界】
最初にご紹介したタイドアップのスーツスタイルで臨んでください。
これが一番無難です。
一般的には金融関係が一番カチッとしていて、メーカー等の一般企業は少しソフトと言われていますが、最近は業界の垣根を越えてオフィスウェアのカジュアル化が進んでいます。
特に金融の中でも都市銀行は営業の方でも非常にカジュアルになってきています。
弊社がお付き合いしている都市銀行の営業の方は、夏場だとポロシャツにチノパンで来社されるくらいです。
ですが指定がない場合は一貫してスーツスタイルで臨むほうがいいでしょう。
指定がある場合はそれに従ってください。服装自由の場合、最初は必ず無難なビジネスカジュアルで臨み、2回目以降は周りの様子を見ながらコーディネートしてみてください。
転職活動において、面談は自分の能力や経験等を伝える場、というのがメインであるということは冒頭でお話しましたが、それをいい味で後押しするのが服装だと私は思っています。
転職面談における服装は、単なる見た目ではなく「自分の仕事に対する姿勢」を表すものです。
スーツが基本であることは変わりませんが、「服装自由」の場合は業界や社風を読み取り、ご紹介したコーディネートを参照に、適切なバランスで調整することが大切です。
コーディネートの際、清潔感と誠実さを意識して自信を持って臨めば、良い結果につながるのではと個人的に思っています。
♦まとめ
【迷わない!転職面接の服装選び】
1、転職面接は第一印象が大切 → 清潔感と信頼感を最優先
2、基本はスーツスタイル(濃紺・チャコールグレーが安心)
3、「服装自由」はビジネスカジュアルで無難にまとめる
4、ジャケット+白 or 水色シャツ+スラックスが鉄板
5、業界・社風に合わせて調整、初回は無難に、2回目以降で調整
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