2025.09.12 ベルトの巻き方は右?左?男女で違う理由を徹底解説!
お客様からいただいたご質問にお答えいたします。
どういう内容のご質問かというと「ベルトって右回り、左回り、どちらが正しいんですか?」というものです。
このご質問、普通にお答えするとすれば一言で終わる内容なんですが、なぜそうなのか?という理由までお話すると、なるほどという声がたくさん聞こえてきそうなテーマですので、どちらが正しいのかについて理由含めてお話いたします。
これ、基本的には男性・女性で実は違いがあるんです。
♦動画目次
00:00 オープニング
00:54 男性のベルトの巻き方
02:01 女性のベルトの巻き方
02:51 なぜ男性・女性でベルトを巻く方向が違うのか?
05:31 現代の着こなし事情
07:05 まとめ
♦男性のベルトの巻き方
男性の場合、ベルトは左側からさして右方向=右回りに巻くのが一般的です。
ベルトの先端が左側に来る巻き方で、これを右巻きといいます。
これはジャケットやシャツのボタンの合わせが左前になっていることが影響しています。
右利きの人が多いため、右手で締めやすい設計になっているんです。
右利きの人が多いので、スーツ用のベルトや軍服のベルトもすべて右回りを前提に作られています。
♦女性のベルトの巻き方
一方で女性は、右側からさして左方向=左回りに巻くのが多いです。
ベルトの先端が右側に来る巻き方で、これを左巻きといいます。
これはジャケットやシャツのボタンの合わせが男性と逆=右前になっていることが影響しています。
また、女性用のベルトはファッション小物としての役割も大きく、左回りが自然に見えるデザインが多いです。
♦なぜ男性・女性でベルトを巻く方向が違うのか?
Q:一般的になぜ男性・女性でベルトを巻く方向が違うのか?
A:シャツやジャケットの前合わせが男性・女性で左右逆であることが一つ。
Q:では男性・女性で左右の前合わせが違うのはなぜか?
A:それは歴史や文化に由来しています。
男性がベルトを右回りに巻く説として主な理由は、軍服などの武具文化の影響や右利きの男性が多いという利き手の関係性が大きいです。
軍事的装備の動きや便利さ、文化的慣習が背景にあります
また「剣を左腰に差し、右手で抜くためにベルトも右回りにする」という説もあります。
「剣を左腰に差して右手で抜く動作」があるため、ベルトや帯は扱いやすさから右巻きが主流となったという説です。
女性がベルトを左巻き(右から左へ通す)にする歴史的な背景は、主に服の前合わせの違いに由来しています。
中世ヨーロッパの貴族社会では、女性は召使いや侍女に着替えを手伝ってもらうことが一般的であり、そのため服の前合わせが「右上前」(右側が上に重なる形)となっていました。
この右上前の服は補助者がボタンをかけやすいよう、右利きの使用人に合わせた仕様でした。
ベルトの巻き方もこの文化から影響を受け、右手でベルトを操作しやすいように左巻き(右から左へ通す)が自然な流れとなったのです。
また、女性の服が右上前となったもう一つの理由として、母親が子供を左腕で抱く際、右手を自由に使いやすい実用面もあったとされています。
これらの歴史的・文化的背景が現代の女性のベルトの左巻きの慣習につながっています。
♦現代の着こなし事情
先程から ”一般的には” という言葉をつけて男性・女性のベルトの巻き方について、歴史的背景を紐解いたうえでお話いたしました。
では現状はどうなのか?と言われれば現代ではそこまで厳密に分かれていません。
ただ男性は今でも服の構造上、ベルトの先端が左に来る右回りが基本ですが、一部の作業服では左巻きも実用的に導入されているようです。
では女性はどうかというと正直どちらでもOKと言うのが現状です。
特にビジネススタイルにおいては、男女ともに右回り(右巻き)でベルトを巻く方が多いようです。
私の知人複数人に聞いてみたところ、ほとんどが右回りでした。
一方、ファッションベルトやワンピースの場合は、服の構造上左回りでベルトを巻く女性も多いです。
現代ではファッションの多様化もあり必ずしも固執されるものではありません
つまり、使いやすさやデザイン重視で自由に巻くことができるというのが現状です。
♦まとめ
1、男性は右回りが基本
2、女性は左回りが多い
3、歴史的には利き手や衣服の文化が背景
4、使いやすさやデザイン重視で自由に巻くことができる
現状はある意味自由、しかしながらベルトの巻き方ひとつにも歴史や文化が隠れています。
ぜひ皆さんの明日からの着こなしに役立ててみてください。
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