2025.09.09 お気に入りのTシャツを長持ちさせる!洗濯ネットの正しい使い方
今回はTシャツのお手入れのお話をいたします。
ozieのメイン商材であるワイシャツのお手入れについて、「ワイシャツを洗うときに洗濯ネットを使うと良い」というのは、過去UPしたいろいろな動画で事あるごとにお話してきています。
一番の理由は皺になりにくいこと。
形態安定加工付のワイシャツや皺になりにくいワイシャツでも、洗濯機の中で他の衣類と絡まって洗われれば、流石にしわができてしまいます。
それを防ぐのが洗濯ネットに入れて洗うこと。
他にも利点はたくさんあるのですが、ワイシャツを洗濯ネットに入れて洗うメリットについては過去に動画を撮っていて、そちらで詳しくご説明しております。
ページ下部にリンクをご案内しておりますので、ご興味あればご覧くださいませ。
その洗濯ネットですが、ワイシャツのみならず、実はTシャツにも洗濯ネットに入れて洗うとメリットがたくさんあります。
ozieではカジュアル使いだけでなく、ビジネスシーンでの着用にぴったりなTシャツを数年前から販売しており、今や生地バリエーションが3種類あります。
Tシャツと言えば、洗濯機でガンガン洗っていいイメージですが、生地が繊細になればなるほど洗濯方法に気を使うことで長持ち度合いが変わってきます。
その洗濯方法がTシャツを洗濯ネットに入れて洗うこと。
ということで今回はいい素材を使用したTシャツを長持ちさせるための洗濯ネット活用法、さらにTシャツならではの洗い方も合わせてご紹介します。
目次
♦動画目次
00:00 オープニング
02:00 Tシャツを洗濯ネットに入れて洗うメリット
04:46 Tシャツならではの洗い方と注意点
07:41 干し方のポイント
14:29 まとめ
♦Tシャツを洗濯ネットに入れて洗うメリット
《①型崩れやヨレの予防》
洗濯ネットに入れることで、洗濯機内での生地の引っぱりや摩擦が大幅に軽減され、襟元や裾の伸び、型崩れを防ぐことができます。とくにTシャツの見た目を左右する襟元の伸びやヨレ予防には絶大な効果があります。
《②生地のダメージ軽減・長持ち》
衣類同士の擦れ合いによる傷み、毛玉や毛羽立ちができるのを防ぎます。
Tシャツって洗濯機にそのまま入れて洗って、他の衣類と絡んでしわができるっていうことは結構あるあるだと思いますが、他の衣類と絡まないので、シワの出具合もかなり軽減されます。
大切なTシャツを長く良い状態で着用できます。
《③色落ち・色移り防止》
色柄物や濃色のTシャツはネットに入れると、他の衣類と直接触れないため色移りや色落ちのリスクを軽減できます。
Tシャツの場合、濃色のものは極稀に他の衣類に色が移染することがありますので、むしろネットに入れて洗うのは必須と思うくらいでいいと思います。
《④糸くずやゴミの付着防止》
他の衣類から発生した毛玉や糸くずが付きにくくなります。
《⑤衣類同士の絡まり・装飾の保護》
洗濯中にTシャツが他の衣類と絡んだり、装飾品が引っかかるのを防げます。ネットに入れて洗わないことでよくあるのが、Tシャツの一部に穴が空いていること。これは下着や他の衣類についている金具や装飾物と引っかかって穴が空くことが多いです。私も過去にネットに入れずに洗わなかったTシャツを何回かやらかしてます。これを防ぐのに洗濯ネットが非常に有効です。
これらの理由から、洗濯ネットはTシャツの「型崩れ防止」「生地保護」「色移り予防」のために非常に有効なアイテムです。
特にお気に入りや高品質なTシャツには活用をおすすめします。
♦Tシャツならではの洗い方と注意点
ワイシャツにはない、Tシャツ特有の洗い方のポイントがあります。
それはTシャツを裏返して洗うこと。
これには理由が2つあります。
①襟元や脇に付く汗や皮脂汚れが効率よく落ちるから
肌に直接触れる衣類の内側(裏側)に汚れが付着しやすいため、裏返して洗うことで汗や皮脂汚れをしっかり洗浄できます。
②表側の生地の摩擦や傷みを防ぐためです。生地の表面を守るため
裏返して洗うことで表面生地への直接の摩擦・ダメージを軽減し、Tシャツが長持ちします。
素材別にも注意が必要です。基本は洗濯絵表示を確認すること。
これはTシャツにかかわらずどんな衣類でも必須ですね!「家庭洗い可能」「弱洗い」「手洗い」などの表示を守りましょう。
ozieで販売している3種類のTシャツの場合、綿100%はネットに入れて普通コースで洗って大丈夫です。
ウール素材のTシャツも普通コースでOKですが、綿100%と比べると少し生地が繊細なため、面倒でなければおしゃれ着コースと中性洗剤で洗ってください。
私はウール100%のTシャツの場合、ネットに入れて普通コースで洗っています。
また、ウール100%Tシャツは、ワイシャツと同じで、脱水の長さは短めのほうがおすすめです。
1-3分を目安に設定してください。
短ければ短いほど型崩れやシワ防止になります。
また、完全に水分を飛ばさないほうが、水の重みでシワが伸びるというメリットがあります。
ただTシャツの場合は水分を吸収して重くなりやすいため、干し方が非常に重要になってきます。これは後程ご説明いたします。
Tシャツ特有で言えば、柔軟剤の活用もあります。
ワイシャツは柔軟剤を使っても柔軟剤特有の香りがつく以外の変化はありませんが、Tシャツの場合は柔軟剤を使うとソフトでふんわりすることが多いです。
最近はシワになりにくい、もしくは抗菌消臭付きの柔軟剤もあったりしますので、そういうものを使うとお手入れと着心地にいい意味で影響してきます。
この手の柔軟剤で有名なのはレノアですが、以前ワイシャツにシワ防止機能付きのレノアを使って洗濯をしたワイシャツがどうなったかを別動画で撮っていますので、こちらもご興味あればページ下部にリンクをご案内しておりますので、是非ご覧ください。
♦干し方のポイント
干し方にも工夫が必要です。
★脱水後は素早く干す
脱水後、他の洗濯物と重なったまま放置しておくと、シワができやすくなってしまい、ネットに入れて意味が半減してしまいますので素早く干すのは重要です。
★形を整えてから干す
脱水後のTシャツを干す際は、両肩を持って上下に軽く振って、パンパンと叩いて形を整えてから干すのがおすすめです。
★直射日光を避けて陰干し
こうすることで、色あせを防げます。
といいましても外で干す場合は、直射日光を完全にブロックできるかわかりません。
ですので裏返しで洗ったTシャツを裏返しのまま干すようにするのがおすすめ。
裏返しで干すことで、表側の色落ちがしにくくなります。
★室内干しの場合は、サーキュレーターを活用
Tシャツに直接風が当たるように回すと乾燥速度が早くなります。
乾燥速度が早いほうが生乾きの嫌な匂いも防げます。
色落ちの観点で言えば、室内干しが色落ちを一番防げますが、乾きにくい弱点をサーキュレーターの活用で解決できます。
♦干し方について
Tシャツの型崩れを防ぐのに干し方が非常に重要です。
ここでいう型崩れを防ぐというのは主に首回りのよれやヘタレを防ぐという意味合いが一番強いです。
《ハンガー干し》
まず誰もが簡単にイメージしやすいハンガー干しは、水を含んだ衣類の重みで肩の部分にハンガー跡がつきやすく、その影響で首回りが伸びやすくなるという、型崩れが一番起こりやすい干し方になります。
ですのでハンガー干しは手軽で簡単ですが、できれば避けたほうがいいというのが正直なところです。
もしハンガー干しする場合は、ハンガーは必ず裾から通して入れてください。
襟元部分からハンガーを通すと、首回りがさらに伸びやすくなります。
ハンガー干しがだめだったらどういう干し方がいいのか?
おすすめは3つあります。
《おすすめ① 平干し》
平干しはハンガーを使わず、平らにおいて乾かす方法で、衣類の型崩れは平干しが一番防げます。
ですが、まともに平干ししようと思うと、場所取るんですよね。
そこで便利なのが平干し用ネット。
平干し用ネットを使うことで、物干し竿を有効活用できるので、衣類の型崩れなく干すことができます。通気性もいいので、乾くスピードも早めです。
ただ平干しは干す枚数が多くなるとスペース的に厳しくなってきますし、手間といえば手間です。
《おすすめ② Tシャツを半分に折って干す方法》
型崩れを防ぐには平干しが一番ですが、平干しの次に型崩れを防止できて、簡単にできるのがこちら。
Tシャツを半分におって物干し竿や洗濯紐、ハンガーにかけて干すことで、首回りのよれや伸びは格段に防げます。
特にハンガーに2つ折りでかける方法はスペースがなくともできるやり方ですね。
ただ弱点としては乾くスピードが少し遅いこと。
これを少しでも解消するには半分に折ったTシャツの裾の方を長くして干すと、乾燥速度が少し早まります。
またこうするほうが、乾いた際にハンガーからスルッと落ちるのを防げます。
ずらしても乾いた際にハンガーから落ちやすいときは洗濯ばさみを活用するといいでしょう。
《おすすめ③ 逆さ吊り》
これは裾を2-3箇所洗濯ばさみで留めて、逆さにして干す干し方です。
ピンチハンガーを使って逆さ吊りをするとこんな感じになります。
洗濯紐かピンチハンガーを使うのが逆さ吊りでは一般的です。
逆さ吊りの利点は首・肩回りが下になり、衣類の重みが首や肩部分にかからないため、型崩れやハンガー跡の防止に効果があるのと、乾きが早いです。
ですが、裾部分には衣類の重みがかかるため、裾が多少伸びやすくなるリスクはあります。
ただし、裾は一般的に首元や肩よりも伸びやすさの影響が少ない部分であり、裾の伸びを防ぐためには、
• 裾を2-3箇所しっかりピンチで留める
• 洗濯ピンチの数や留め方を工夫し、裾が広がり過ぎず均等に支持されるようにする
ことが対策になります。
逆さ吊りには裾の伸びる可能性があるということもあるので、私としては平干しかTシャツを半分に折って干す方法の2種類がおすすめです。
《乾燥機》
最後に乾燥機ですが、基本Tシャツは乾燥機は使用しないほうがいいでしょう。
Tシャツの洗濯絵表示を見ると、ほとんどのTシャツはタンブル乾燥禁止のマークがついているはずです。
家庭ですとドラム洗濯機についている乾燥機はタンブル乾燥機になりますのでこのマークが付いているものは乾燥機使いはNGです。
乾燥機を使うとふわっと感やソフト感が増すので、使いたくなるのもわかりますが、Tシャツを乾燥機にかけるとどれくらい縮むかがわからないので、おすすめできません。
ozieのTシャツはすべてタンブル乾燥禁止になっています。
タンブル乾燥OKのTシャツを乾燥機を使って乾燥させる場合、ネットから出して乾燥機にかけてください。
ネットに入れたまま乾燥機にかけると、乾きムラができたりシワが逆につきやすくなります。
♦まとめ
1、必ず洗濯ネットに入れる → 型崩れ・色移り防止
2、裏返して洗う → 汗汚れを落としつつ生地表面を守る
3、素材別に対応 → 綿は通常/ウールはおしゃれ着コース推奨
4、脱水は短め → シワ防止&自然の重みで伸ばす
5、干し方が重要 → 平干し/二つ折り/逆さ吊りで首回りを守る
6、乾燥機は基本NG → 縮みや型崩れの原因に
👉 「ネット使用+裏返し+正しい干し方」=Tシャツ長持ちの鉄則!
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