2025.05.09 ボタンダウンシャツにネクタイはNG?それともあり?正解がわかる着こなしガイド【若手ビジネスマン必見】
5月のGWが明けて、ノーネクタイで出勤OK、というビジネスマンの方、多いと思います。
その際に私共ozieではノーネクタイ専用の「イタリアンカラーシャツ」を大プッシュでおすすめしておりますが、世の中一般的にクールビズの際は「ボタンダウンシャツ」が一番最初に思い出す襟型かなと思います。
ノーネクタイで襟立ちがいい襟型の代名詞的な存在ですが、ネクタイもできる便利な襟型というイメージをお持ちの方が多いのではないでしょうか?
5月はノーネクタイOKのクールビズを導入される企業が多いですが、その一方で気候的にタイドアップでの出勤が心地良い時期でもあります。
20代の若いビジネスマン、特にフレッシャーズの場合はあまり多くのシャツを持っていない、もしくは沢山のシャツを新調するのが経済的に難しい方が多いかと思います。
その際にノーネクタイ・タイドアップ両用で着用できるボタンダウンシャツは、若手ビジネスマンの必須アイテムと言えると思います。
ですが、ボタンダウンシャツはカジュアルなものだからネクタイはしないほうがいいとかNG、という論調があるのを目にします。
そこで今回は、“ボタンダウンシャツにネクタイってどうなの?”という疑問に、あくまで私の個人的な観点になりますが、お答えいたします。
一般的なボタンダウンの立ち位置的なお話については以前に「ボタンダウンシャツってカチッとしているワイシャツなんですか?」というテーマで動画を撮ってあります。
ボタンダウンシャツの生い立ちから着用シーンについて、ボタンダウンの基礎的なお話をしていますので、ご興味ある方はページ下部に記載のリンクよりご覧いただいたうえで、今回の動画を見るとより理解度が深まるかもしれません。
目次 [非表示]
♦動画目次
00:00 オープニング
02:27 ボタンダウンシャツにネクタイはOKかNGか?結論
04:43 ネクタイをしていいボタンダウンの種類
08:17 ボタンダウンシャツにネクタイを結ぶ際の注意点
10:25 ボタンダウンシャツに合わせるネクタイについて
13:20 ビジネスシーンにおけるボタンダウンシャツの着用シーン
15:13 まとめ
♦ボタンダウンシャツにネクタイはOKかNGか?結論
当然OKです。
=ボタンダウンシャツの生い立ち=
ボタンダウンシャツの生い立ちを簡単に説明すると、1900年前後にアメリカの紳士服店「ブルックスブラザーズ」が英国でポロ競技を観戦した際に、選手が着用しているシャツの襟先が風ではねないようにボタンで襟先を留めていたのを見て、開発・商品化したのがボタンダウンシャツで、比較的歴史の浅い襟型と言えます。
この生い立ちからボタンダウンシャツはカジュアルシャツだという論争があるのと、ポロ競技の場合はネクタイしないのでノーネクタイで着用するものというところから、ボタンダウンシャツにネクタイをするのはおかしいという理由になっているようです。
ではブルックスブラザーズではスーツやジャケット、ネクタイを販売していないのでしょうか?いいえ、すべて販売しています。
私が学生から社会人になるときはアメリカントラッドが大流行で、ブルックスブラザーズの紺ブレにグレーのウールパンツ、ボタンダウンシャツにレジメンタルタイを合わせるのが大人気でした。
紺ブレだけでなく、ブルックスブラザーズのスーツといえば段返り3つボタンのスーツ。
その段返り3つボタンスーツにボタンダウンシャツとネクタイを合わせるスタイルも同様に人気でした。
ということでボタンダウンシャツは進化の過程でタイドアップ用のシャツとしてアップデートされていることを考えれば、ネクタイをするのは当然OKと言えます。
生い立ちがカジュアルなので、ネクタイをするのはおかしいとはならないと思います。
♦ネクタイをしていいボタンダウンの種類
ボタンダウンシャツは現在では派生して様々な種類があります。
ozieでもプレーンなボタンダウンシャツだけでなく、ドゥエボットーニやトレボットーニのボタンダウン、イタリアンカラー=ワンピースカラーのボタンダウンと沢山の種類のボタンダウンシャツがあります。
・プレーンなボタンダウンシャツ
・ドゥエボットーニ
・トレボットーニ
・イタリアンカラー=ワンピースカラーのボタンダウン(スキッパー)
・イタリアンカラー=ワンピースカラーのボタンダウン(第一ボタンあり)
この中でネクタイをしていいボタンダウンはこのプレーンなボタンダウンシャツのみと個人的には考えています。
ドゥエボットーニやイタリアンカラーのボタンダウンシャツは構造上ネクタイができますが、ネクタイを合わせる用途で作られているボタンダウンシャツではないので、ノーネクタイで着用したほうがきれいに着用できます。
イタリアンカラースキッパータイプのボタンダウンは一番上にボタンがないので、構造上ネクタイができません。
トレボットーニは襟が高すぎるのでネクタイを結んだとしても上下に隙間ができるので、見た目におかしいです。
ということでネクタイ・ノーネクタイ両用で着用するならばこのプレーンなボタンダウン一択と考えてください。
このプレーンなボタンダウンシャツでも、厳密に言うとアメリカントラッドなボタンダウンと、イタリアテイストのボタンダウンに分かれます。
個人的な印象で言うと、アメリカのボタンダウンは襟羽根が短め・襟高は低めで襟の開きが狭めな印象、イタリアのボタンダウンは襟羽根がやや長めで襟高は高めで襟の開きは広めになっています。
アメリカのボタンダウンはトラディッショナルで機能的、イタリアのボタンダウンはエレガントで遊び心がある印象です。
・アメリカタイプのボタンダウン
・イタリアタイプのボタンダウン
スーツの段返り3つボタンにしてもアメリカとイタリアのものは同じ形のスーツかと思ってしまうほどに違いがあり、イタリアはいい意味で遊びをいれるのが上手という印象です。
アメリカのボタンダウンはアメリカントラッドなスーツには非常によく合いますが、それ以外のテイストのスーツにはイタリアテイストのボタンダウンのほうが合うかなと個人的には思っています。
だからというわけではないですが、ozieのボタンダウンはイタリアテイストに近いボタンダウンになっています。
♦ボタンダウンシャツにネクタイを結ぶ際の注意点
①結び目は大きくしないほうがバランスよくスッキリ見えます
小さめの結び目になるプレーンノットかダブルノットが基本おすすめです。
②シャツの第一ボタンは必ず留めてネクタイを結ぶこと
これはボタンダウンにかかわらずネクタイを結ぶ際の基本です。
第一ボタンを開けてネクタイを結ぶとだらしなく見えますし、襟の左右のバランスが崩れやすくなります。(詳細はページ下部の動画にてご覧ください。)
③ビジネスシーンにおいては襟先のボタンは両方とも留めて着用すること
イタリアの着こなし方で、襟先の左右のボタンや片一方のボタンを外してネクタイを結ぶ着こなし方がありますが、日本のビジネスシーンにおいてはこの着こなし方はやめたほうがいいでしょう。
あくまでおしゃれな方の上級テクニックで、一歩間違えるとだらしなく見えますし、ボタンダウンの特徴である襟のロールがでません。
♦ボタンダウンシャツに合わせるネクタイについて
ボタンダウンシャツに合わせるネクタイですが、個人的には何でもいいと思います。
どちらかというとスーツやシャツの素材やスーツの形にあわせて選ぶほうがいいかなと思っています。
光沢のあるカチッとしたウールスーツに普通のワイシャツ生地の場合はシルク100%のプレーンなネクタイがおすすめです。
外しでニットタイを合わせるのもありですが、スーツとネクタイのカジュアル度のバランスが合いにくいです。
逆に綿や麻が入ったカジュアルなスーツの場合はニットタイやリネン混ネクタイが気分かなと思います。
秋冬の起毛した光沢感抑えめのスーツの場合は、ウール混のネクタイがおすすめです。
柄に関してはスーツやシャツの色柄に準ずるところが大きいですが、アメリカントラッドでまとめるならレジメンタル、それ以外は無地でも小紋柄でもなんでもいいと思います。
♦ビジネスシーンにおけるボタンダウンシャツの着用シーン
♦まとめ
【ボタンダウンシャツにネクタイはOK】
•カジュアル寄りでも、適切なシーンでネクタイOK。
•進化を遂げ、タイドアップにも対応可能。
【TPOを見極める】
•ノーネクタイはもちろん、ビジネスシーンでのタイドアップも可能。
•フォーマルな場では避けるのがベスト。
【ネクタイ結びのポイント】
•小さめの結び目(プレーンノットやダブルノット)を選ぶ。
•第一ボタンは必ず留めて、襟のバランスを整える。
襟ボタンは両方留める
•ビジネスシーンでは片方の襟ボタンを外さない。
【ネクタイ選び】
•シルクのプレーンなネクタイやニットタイなど、シーンに合わせて選ぶ。
•スーツやシャツの素材に合わせて選択。
【結論】
•ボタンダウンシャツにネクタイはOK派。
•着こなしを工夫すれば、ビジネスシーンで格好良く着こなせる。
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