2026.01.09 / クリーニングでシャツのボタンが割れる原因と対策
「クリーニングから戻ってきたら、カフスのボタンが割れていた」
「ボタンダウンシャツの衿先ボタンが欠けていた」
こうした経験は、決して珍しいものではありません。
特にカフスとボタンダウン衿先は、シャツの中でも“仕上げで負荷がかかりやすい部位”です。
そこで今回は、以下についてお話しします。
・なぜボタンが割れやすいのか(工程と構造の観点)
・どんなボタンが割れにくいのか(素材の観点)
・ozieが高密度ポリエステルボタンを選ぶ理由
・万一割れて戻ってきた場合の対応

目次
♦動画目次
00:00 オープニング
01:03 なぜクリーニングでボタンは割れてしまうのか?
02:39 なぜカフスのボタンやボタンダウンの襟先ボタンは特に割れやすいのか?
04:42 割れにくいボタンの素材は?
06:16 ozieが「高密度ポリエステルボタン」を選んでいる理由
08:20 ボタンが割れて戻ってきた場合の対応
09:18 クロージング
10:00 まとめ
♦なぜクリーニングでボタンは割れてしまうのか?
結論から言うと、
原因の多くは洗濯ではなく、洗濯後の「仕上げ=プレス工程」にあります。
業務用クリーニングでは、
ワイシャツは集客商品になっていることが多く、1枚100円台、安いところだと2桁価格というお店もあります。
そのため、下記のようなプレス機を組み合わせて、 短時間で大量のシャツを仕上げる必要があります。
・高温の蒸気
・上下からの加圧
・吸引(バキューム)
この工程自体はとても合理的なんですが、ボタンにとっては、実はなかなか過酷な環境なんです。


♦なぜカフスのボタンやボタンダウンの襟先ボタンは特に割れやすいのか?
理由は大きく分けて、洗濯・乾燥時とプレス時の2つがあります。
① 洗濯・乾燥時のダメージ
クリーニングの洗濯は、大型の金属ドラムの中で衣類同士がぶつかり合います。1回で30キロ近くの衣類を入れると聞いています。
ドラム内で衣類同士やドラムと繰り返し衝突・擦れを起こし、その衝撃でボタン部分に欠けが起きることがあります。
これはボタンのついている位置に関係なく起こる可能性があって、「欠け」は意外と多い印象です。

② プレス時のダメージ
一方で、より起きやすいのがプレス時です。
カフスのボタンは生地が重なる位置に付いています。
ボタンダウンの襟先ボタンは首元に近い、シャツの上部に付いています。
この位置関係のため、プレス時にボタンが当て布やパッドの縁に触れる。
角度によって一瞬「点」で力がかかる。
連続処理で位置ズレが起きる。
こういったことが起こりやすいです。
特に、カフス部分は芯地が入っていて硬く、厚みがある。
その結果、プレスの力が逃げにくく、ボタンにストレスが集中しやすくなります。

♦割れにくいボタンの素材は?
ここで重要なのが、ボタンの素材です。
●高密度ポリエステルボタン
耐熱性・耐圧性のバランスが良く、クリーニング工程との相性が非常に良い素材です。
昔は「見た目が安っぽい」と言われることもありましたが、最近のものは質感もかなり良くなっています。

●貝ボタン
一方で、貝ボタンはとても高級感があります。
ただし、天然素材なので局所的な圧力や衝撃には弱く、欠けたり割れたりすることがあります。
貝ボタンを使用したワイシャツをクリーニングに出すときは注意が必要。ただし貝ボタンなので注意してほしい旨をお店に伝えると、手仕上げの高いコースに変更されるケースもあるかもしれません。

♦ozieが「高密度ポリエステルボタン」を選んでいる理由
ozieでは、ほとんどの商品で 高密度ポリエステルボタンを使っています。
理由は2つです。
①割れにくいこと
シャツは着て終わりではなく、洗って、仕上げて、また着る、この繰り返しです。
その中でボタンが割れるのは、地味ですが大きなストレスになります。
②最近の高密度ポリエステルは見栄えがかなり良くなっていること
ozieでは その中でも質感の良いものを選んで採用しています。

一方で、高級生地を使った一部の商品では貝ボタンを使うこともあります。
ただ、その場合は取り扱いに少し注意が必要、という前提で考えていただきたいですね。

♦ボタンが割れて戻ってきた場合の対応
最後に、もしボタンが割れて戻ってきた場合の対応です。
大事なのは、できるだけ早くクリーニング店に連絡すること。
時間が経つと、いつ割れたのか分からなくなってしまいます。
受け取って気づいたら、なるべく早めに伝えるのがポイントです。
最近は、同等ボタンへの交換や店側負担での修理で対応してくれるケースが多いです。
ボタンが割れたからといって、シャツが使えなくなるわけではありません。
過度に構えず、落ち着いて相談するのが得策です。

♦まとめ
【クリーニングでシャツのボタンが割れる原因と対策】
・ボタン割れは「店が雑」というより、工程(蒸気・加圧・吸引)と構造・素材の相性で起こりやすい
・衿先・カフスは硬さや厚みがあり、負荷が集中しやすい部位
・割れにくさ重視なら、実用面では高密度ポリエステルボタンが強い
・ozieは「日常使いで安心できること」と「近年の見栄え向上」を踏まえ、高密度ポリエステルを主に採用
・万一割れたら、早めの連絡→受付時の申告確認→ボタン交換が現実的
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