2025.11.14 / スーツにリュックは“あり”の時代へ|2025年のビジネスバッグ最前線
今回は久しぶりに「スーツスタイルにリュックはありか、なしか?」のテーマについてお話いたします。
コロナ禍の2021年2月にこのテーマでお話をしているのですが、アフターコロナの2025年になって一部のSNSでこのテーマが話題になっているようなんです。
2025年時点では「いやいや、今はリュックでしょ」という声が多いですが、クラシックなスーツスタイルがお好きな方や、ルールにのっとってコーディネートする方から見れば、スーツにリュックは言語道断!絶対になし!!という意見もあります。
そこで今回は改めて「スーツスタイルにリュックはありか、なしか?」を中心に、2025年時点でのビジネスバック事情を織り交ぜて、私の主観でお話をしていきます。
個人的にはどちらが正しい、ではなく、今の時代にあった選び方のお手伝いができればなと思っています。
目次
♦動画目次
00:00 オープニング
01:14 なぜ今“スーツ×リュック”が人気なのか?
04:59 スーツやビジネススタイルにリュックは“あり派”と“なし派”の論点
05:57 スーツ・ビジネススタイルに合うリュックの条件
07:59 スーツを傷めないリュックの背負い方
09:01 ozieおすすめバッグ&ブランド紹介
12:09 ブリーフケース派への敬意
13:04 クロージング
14:00 まとめ
♦なぜ今“スーツ×リュック”が人気なのか?
ビジネスシーンでネクタイが必須ではなくなっていった経緯はなんといっても2005年に始まったクールビズ。
私がビジネスマンの方々が持っているバッグを見ると、2025年時点ではリュックを持っている方が圧倒的に多い印象です。
SNS等でみなさんが投稿しているコメントを見ても、リュック支持派が圧倒的に多いです。
それには4つほど理由があるかなと思っています。
①ハイブリッドワークの普及
出社とテレワーク(在宅勤務やサテライトオフィスでの勤務)を組み合わせたハイブリッドワークが定着しているのが要因の一つに挙げられます。
ハイブリッドワークになると、外出時はノートパソコンやタブレットをバッグに入れて持ち歩く必要性が出てきます。
コロナ前は頻繁にノートパソコンを持ち歩くことはすくなかったかもしれませんが、今やそれが必要不可欠かつ日常的になりました。
ブリーフケースにノートパソコンを入れて持ち運ぼうと思うと、重くて腕への負担が大きく長時間持てない、というのが大きな理由としてあげられます。

②小さいお子さんがいらっしゃる共働き世代の出勤時の荷物が多いため
小さいお子さんがいらっしゃり、共働きで働いている御夫婦の場合、交代で保育園の送り迎えをしている方が多いと思います。
出勤時に自分の荷物だけでなくお子さんの荷物を持ち、お子さんと手を繋いだり、ときには抱っこして保育園に送迎することもある中で、両手を空けておきたいというニーズからリュックが好まれている、また、そういう選択肢しかないという要因があります。

③オフィスウェア軽装化
コロナ前は秋冬はスーツにネクタイというコーディネートが一般的でしたが、年間通じてノーネクタイOKの企業も増えてきていますし、スーツの下にカットソーでOKの企業もあります。
春夏はジャケット無しでワイシャツにスラックスという組み合わせのみならず、カットソーにチノパンツの組み合わせで出勤がOKの企業も増えてきています。
スーツスタイルどころか出勤スタイルが変わりつつある中、ブリーフケースよりむしろリュックのほうがコーディネートの相性がいいのではという要因もあるかと思います。

④通勤手段の変化
健康増進の一環もあってか、徒歩や自転車通勤、そして2025年時点ではサブスクの電動キークボードで出勤という方も多いようです。
この手の移動手段の場合、両手が空くリュックは今の出勤スタイルに最適であることは間違いないと思います。
かくいう私も、2019年から自転車通勤しており、それまではブリーフケースやトートバッグを使用していましたが、自転車通勤に切り替えてしばらくしてからリュックをメインのバッグとして使用しています。

♦スーツやビジネススタイルにリュックは“あり派”と“なし派”の論点
では、そもそも“リュックあり派”と“なし派”の違いはどこにあるのか。
リュックはなし派の意見をまとめると、
「スーツにリュックはマナー的におかしい」「スーツにリュックを背負うと肩と背中が擦れて痛む」「カジュアルすぎる」という感じです。
一方で、リュックはあり派の意見をまとめるとこう言います。
「両手が自由」「荷物が軽く感じる」「通勤や外回りが楽になる」という感じです。
いずれも主張する方の観点や立場を考えると、どれもごもっともで、間違えているとは言えないと私は思います。
ですので、私自身の考えとしては、“正解はどちらか一方ではなく、ライフスタイルやTPO次第”。
要は、場面に合っているかどうか=“ちゃんと見えるか”が大事なんです。
♦スーツ・ビジネススタイルに合うリュックの条件
では、場面に合っているかどうか=“ちゃんと見えるか”が大事となるならば、スーツに合わせるにふさわしいリュックはどんなものが良いのか。
私はポイントは5つあると思っています。
①形: “自立する四角い形”
これが最もスーツに馴染みます。
ふにゃっとした形は避けたいですね。
背負うしかできないワンウェイタイプより、いざというときにブリーフケースのような使い方もできる2WAYタイプは尚良しです。





②素材:光沢のないマットなナイロン、または上質なレザー使いのリュック
テカテカした素材や、アウトドアっぽい素材のものはカジュアルすぎます。
③色:黒・ネイビー・ブラウンなど、スーツと相性のいい色味を選びましょう


④機能性:PC収納、防水、軽量設計── “見た目”と“使いやすさ”のバランスがポイント
⑤肩ベルト
見た目以上にスーツを守るという観点で非常に大事です。
細めでしなやかなほうがスーツには似合いそうなイメージですが、ドレッシーな見栄えでありながらやや太めのベルトのもの、できれば裏が柔らかくクッション性のある素材。
これならスーツの生地を傷めにくく、肩への負担も軽減されます。
やや太めのほうがいいのは安定感が増し、背負っていても動きづらくなるので擦れが少なくなりますし、背負っていて体が楽です。
リュックの背中の部分も肩ベルト同様に柔らかい素材になっていると、背中の生地との擦れを軽減できるので尚良しです。




♦スーツを傷めないリュックの背負い方
肩ベルトや背中の仕様が大事と言いましたが、スーツにリュックは”なし派”の意見に「スーツにリュックを背負うと肩と背中が擦れて痛む」という意見がありました。
リュックの仕様は当然のこと、背負い方も傷めない要素としては非常に大切です。
ではどういう背負い方をすればいいかについてお話しますと、リュックの肩ベルトをやや短めに調整し、背中の高い位置で背負うと、リュックの安定感が増し、肩・背中の摩擦が軽減されます。
また、スーツにリュックを背負う時間を長くしすぎない=適宜おろしたりして背負っている時間を短くすることでスーツへの負担を減らすという考え方もあります。
これはできる範囲でいいので意識してやっていただけるといいですね。
♦ozieおすすめバッグ&ブランド紹介
ここで、私が実際におすすめしたいバッグをいくつかご紹介します。
まずは、【ozieオリジナル 2WAYレザーバック】
背負っても、手で持ってもサマになるデザイン。
ブリーフケースとして使用する場合は、ベルト部分が収納できるのがこのリュックの魅力の一つです。
しっかり自立し、PC収納も完備。収納力たっぷりのリュックです。
素材は発し撥水加工を施したスムースレザーを使用しているので、見栄えと実用性の高さを兼ね備えた素材を使用しています。
そして、スーツを守るという観点で仕様的に大事な肩ベルトはやや太めでボディ同様スムースレザーを使用したドレッシーな見栄え。
さらに裏側は柔らかいクッション性のあるパッドが付いています。
肩だけでなく背中部分にも同様のパッドが付いていて背中のスレを軽減できる仕様になっています。
スーツにもセットアップにも合う万能タイプです。
他にも機能てんこ盛りですので、ご興味ある方は投稿欄にあります商品ページのリンクをクリックしてご覧くださいませ。


そして、スーツにピッタリの有名ブランドのおすすめもいくつか挙げておきましょう。
【BRIEFING(ブリーフィング)】
ミリタリー由来のタフさと機能性、そして大容量です。
マットなナイロン使いで高級感があります。
肩のベルトは太めで安定感抜群。裏にパッドが付いていて肩の擦れを最小限に防ぐ工夫がされていますが、背中部分はパッドが付いていません。
こちらのリュックも2WAYで使用できます。


【TUMI(トゥミ)】
TUMIといえばバリスティックナイロンが有名ですがレザー使いのバッグも豊富なビジネスバックの定番的存在です。
リュック単体のほうが種類は多いですが、写真の3WAY(肩紐がついている)タイプのモデルがビジネス使いにはおすすめです。




【PELLE MORBIDA(ペッレモルビダ)】
イタリア的な上品さ。見た目の良さでは今回紹介する中では個人的にNO.1です。
写真のタイプはブランド唯一の2WAYタイプのリュックです。
ベルト部分はやや太めで柔らかい素材を使用しています。


今回おすすめしたバッグいずれにも共通するのは、“ビジネスに馴染む端正なデザイン”かつ機能的であること。
ozie以外は結構なお値段がしますが、ブランド知名度と相成ってビジネスシーンで使うのにいい意味で存在感のあるリュックです。
♦ブリーフケース派への敬意
もちろん、レザーブリーフケースも、スーツとの相性で考えれば今なお最高の選択肢です。
特に商談や冠婚葬祭など、フォーマルな場では欠かせません。
持つだけで「信頼感」「落ち着き」「格式」が伝わります。
バッグは人それぞれの働き方、価値観、スタイルを表すもの。 どちらが上、という話ではありません。
TPOに合っていて、自分にしっくりくる。 それが一番大切です。
私は前述のペッレモルビダのブリーフケースを所有しており、シーンに応じて使い分けてます。


♦クロージング
では、今日のまとめです。
2025年の正解は── “機能美と上品さの両立”。
スーツにリュックも、ブリーフケースも、どちらも正解。
大切なのは、「きちんと見えて、快適で、自分らしい」こと。
ファッションはルールではありません。
むしろ、自分の働き方をサポートするツールです。
これからバッグを選ぶときは、 「何を持つか」ではなく、「どう見えるか・どう使えるか」で選んでみてください。
ぜひ、概要欄のリンクから商品ページもチェックしてみてください。


♦まとめ
【スーツにリュックは“あり”の時代へ|2025年のビジネスバッグ最前線】
・2025年の正解は「機能美×上品さ」の両立
・スーツ+リュックもブリーフケースも“どちらも正解”
・判断基準はTPOと「ちゃんと見えるか」
・リュックを選ぶなら:四角く自立する形/マット素材/黒・ネイビー系
・肩ベルトと背面はクッション性があり、スーツを傷めにくい仕様を
・レザーブリーフはフォーマルや商談時に最適
・「何を持つか」より「どう見えるか」で選ぶ
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